クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識 (講談社文庫)/講談社
¥830
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みなさんこんばんは~(*´ω`*)
 
毎日暑い日が続きますが、
なんだか夕方は涼しくなってきた気がします。
マリンスポーツを愛するものとして、
夏の終わりはとてもとてもさみしい。
夏休みなんてものが無くなった今でも、
ひぐらしの鳴き声にすこししょんぼりしていまう
そんなノスタルジックな管理人です。
 
さて、本日は友人から散々せっつかれていた
戯言シリーズ『クビシメロマンチスト』です。
全作がかなり好みのクローズドサークルものだったので
今回もかなり期待して読みました。
 
以下ネタバレ
 
本作は、前作の事件から2週間後の出来事。
主人公いーちゃんの私生活がのぞき見られます。
狭い部屋で質素な暮らしをしているいーちゃんは
ある日突然、やけにテンションのクラスメイト
葵井巫女子から誕生日のお祝いに誘われます。
メンバーは主催の江本智恵、
貴宮むいみ、宇佐美秋春、そして巫女子の4人。
 
暇なのでお祝いに出かけたいーちゃん。
酔いつぶれた巫女子を(下心なく)お持ち帰りしたその夜に
江本が首を絞められて殺されてしまいます。
3人にはアリバイが成立。
 
第二の事件は葵井巫女子の死。
好意を告げられた次の日に彼女は首を絞められて
死んでいました。珍しく動揺するいーちゃんが見られます。
 
第三の事件は宇佐美秋春の死。
結構影が薄い人だったので特に感慨もなく死にました。
 
第二の事件、マンションの監視カメラの映像に
犯人が写っていなかったことから自殺かな~とは思っていたのですが
まさかいーちゃんが証拠隠滅してるとは思わなかった\(^ω^)/
明らかなる殺意を持って殺人を犯した犯人を
心の底から軽蔑しているいーちゃん。
一番危険な人物は多分この人でしょう……。
 
事件をかき回すトリックスターとして零崎一族から人識さん、
そして人類最強の請負屋哀川様も健在です。
哀川さんといーちゃん、刑事さんたちといーちゃんの
心理戦が読んでいて面白いですね。
 
X/Yは筆記体で書いて鏡に映してみたのですが
わからなかったのでググッてみたらなーるほど!お誕生日!
 
言いたいことを伝える気のない戯言を操って
自分の気持ちすらも煙に巻くいーちゃんから目が離せません。
次作も読んでみようと思います。