縫製人間ヌイグルマー (角川文庫)/角川書店(角川グループパブリッシング)
¥860
Amazon.co.jp

みなさんこんにちはー(*´∀`*)
 
本は読んでいたのですが、間が空いてしまいまして、
いつも来てくださっているマイナーな皆様
お待たせいたしました!そんな人がいるかどうかわからぬが。
 
さて、本日一冊目は大槻ケンヂ『裁縫人間ヌイルグマー』です。
ずっと前に読んだ異形コレクションに入っていた
「ロコ、思うままに」がとても良かったので
知人オススメの本作にチャレンジしてみました。
 
以下ネタバレ
 
とってもカオスな作品でした。
主人公の一人が、綿状生命体という別の星から来た存在で、
仲間と共にぬいぐるみの中に入り込み、
人間世界で散り散りになった仲間を探すというお話。
 

 
本好きの父親に愛されて育った姫子という女の子が
その父の死を抱いたまま高校生になって…というお話。
 
が絡み合ったようなお話です。
ぬいぐるみの名前はブースケ。黄色いくまのぬいぐるみだそうです。
ブースケの仲間のチャーリー(黒いくま)が
世界を不幸で支配するというMB社の会長に利用されているのを
ブースケが助けようとしたり、
MB社を牛耳っていたアメリカ合衆国大統領が、
実はものすごいサイボーグ人間だったりと
あらすじをどう書いていいのかわからぬwww
 
でもねー、ところどころほろっとさせられるんですよ。
姫子パパの「物語の中ではみんなを幸せにしてあげられる」(だったか?)
みたいなセリフなんかね、泣ける(゜´Д`゜)
「ぬいぐるみを手放したとき少女は大人になる」みたいなセリフも
なんだかぬいぐるみを大事にしていた昔を思い出したりね(゜´Д`゜)
大槻ケンヂさんもぬいぐるみ大好きだったのかな。
 
文章は一部読みにくいかなというところがありましたが、
プロレスだったり、昔のヒーローものだったり、
「そういう世代」の男の人はものすごい楽しいんじゃないかな。
 
あと「ロコ、思うままに」でも感じましたが
一貫して弱いものへの救済の姿勢を感じますね。
正義のひとつの形だと思いますが、私はそういう大槻さんが好きです。
 
これは感想むずかしいなー。そんなに長い話じゃないので
是非読んでみてくださいな。
もともとは、曲だったようです。そちらも合わせてどうぞ!