おのぞみの結末 (新潮文庫)/新潮社
¥420
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みなさんこんばんはー(*´ω`*)
 
今日は読みかけの本を何冊か続けて
読み終わってしまい、感想を書ききれないので
それぞれ一言ずつだけ。
 
まずは星新一さん『おのぞみの結末』。
星さんのSSの中でもトリッキーなお話が多いと言われる
短編集の一つです。収録作品をご紹介。
 
①一年間
②ひとつの目標
③あの男この病気
④侵入者との会話
⑤現実
⑥親しげな悪魔
⑦わが子のために
⑧ある占い
⑨おのぞみの結末
⑩空の死神
⑪要求
 
私は、「あの男この病気」や「親しげな悪魔」に見られるように
読者に「こんなこと現実に起こったらやだなぁ」と思わせておいて
「でも実はあなたはそんな世界に生きてるんですよ?」
と気づかせられるような作品がやっぱり好きです。
 
星新一は自分の作品が末永く生き残るようにと、
固有名詞を極限まで削る手直しを加えたと言われますが
「高額紙幣」や「我が国」のように
本当に広く長く愛される工夫が随所に凝らしてありますね。
 
オチの美学を堪能した一冊でした。