- ないもの、あります/筑摩書房
- ¥1,470
- Amazon.co.jp
さて、本日二冊目は
クラフト・エヴィング商會さん『ないもの、あります』です。
私こちらの商會さんが大好きでありまして、
普段はギリギリまで本を買い渋るんですが、
彼らの本だけはきっちりと単行本で購入します。
装幀も本職だけあって、
まぁーデザインがおしゃれ(*´∀`*)
内容も、足穂の幻想味を宮沢賢治のファンタジー味で
割った感じの非常に心地の良い世界観なわけです。
もうベタ褒め!大好きだから(*´∀`*)
今回の『ないもの、あります』で、商會さんは
慣用句的な使い方をする実際にはないものを扱っています。
(ただ作中に慣用句商會じゃないから!と
安易な商品の取り扱いに苦言を呈してらっしゃいますがw)
おそらく日本人がみんな知っているだろうけれど
どういう形をしているのか、誰もわからない。
そんな絶妙は商品がたくさん載っています。
堪忍袋の緒、舌鼓、無鉄砲、金字塔、大風呂敷……
その解説に一つ一つが上質で心地良いです。
言葉の意味と、商品の特徴が
うまくリンクしていてなるほど!と思ってしまいます。
そして最後にきちんと広げた風呂敷をたたむことも忘れません。
本書は是非手にとって、
実際に読んで、味わってみてください。