真夏の方程式 (文春文庫)/文藝春秋
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みんなーただいまー(*´∀`*)ノシ
<<<誰も待ってないけど>>>
 
私事ではございますが、就職試験が終わりまして
読書を解禁することと相成りました。
といってもまだ就職できたわけじゃなくて
まだ契約社員で頑張っております_(:3 」∠)_
 
4月から新しい環境になられた方は
五月病なんかになっていませんか?
五月病にはカモミール茶がいいらしいですよ。
管理人は口に合わなくて買った茶葉を全部人にあげましたが。
 
さて、本日ご紹介するのは映画化も控えてます
東野圭吾さん『真夏の方程式』です。
 
この本には思い出があってですね。
この本が出たとき、電車でこれを読んでいる人がいたんですね。
で、私は隣に立っていたので盗み読みして
なんだか面白そうだぞ!と思ったわけです。
でもブックカバーがしてあるからタイトルがわからない。
だから登場人物を暗記して、後で検索したところ
有名なガリレオシリーズだったというわけです。
今回文庫化されて、やーっと読めたので
感動もひとしお。
 
以下ネタバレ感想
 
お話は天才物理学者、湯川さんが
玻璃ヶ浦という硝子のように綺麗な海で
殺人事件に巻き込まれます。
 
特報を映画館で見ていたので
湯川先生が福山雅治再生余裕でした^p^
湯川さんは海底の金属採取のお仕事でいらしていて、
科学技術と環境保全の考え方や、
科学的な物の見方など、
湯川先生の人となりを知ることができます。
 
さて、そんな中同じ宿の元刑事
塚原さんが死体となって発見されます。
でもこの死の謎は、背後のもっと大きな秘密の
ほんの一端に過ぎないわけです。
 
結論を言っちゃうと、
宿の川畑夫婦の娘、成美は実は
仙波という男とのあいだにできた子。
成美が過去に犯した殺人の罪を
その男が被って服役してたんですね。
で、その秘密に気づいた塚原さんが今回消されたと。
 
『容疑者Xの献身』に対比して書かれているような印象です。
前回のケースでは、愛している人の罪を被ろうとした
石神の罪を、湯川は苦しみながらも解決しました。
しかし今回は決定的な証拠がないということもありますが、
図らずも実行犯となってしまった恭平君と同じ目線に立ち
これからを考えていくというスタンスをとります。
真相はうやむやのまま湯川先生は東京へ……。
 
5年前のことがどういうふうに彼に響いているのかなー
と邪推してしまうのは正しい読み方じゃないのかしら。
 
映画化するのも納得の出来です。
全てにおいて読者・視聴者が求めてくる課題を
確実にクリアしてくるテクニックはさすがです。
お手本のようなエンタメミステリです。
 
海の映像とかきっと綺麗なんでしょうねー(*´∀`*)