Fake (幻冬舎文庫)/幻冬舎
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みなさんこんばんは~(*´∀`*)
 
今日は3.11の日でしたね。
あの大震災が起きたのが2年前の2:46。
当時私は関東におりまして、地震にあいました。
建物全体が揺れて、ロッカーが倒れかかり、
地震にドーンという音があることを初めて知りました。
阪神大震災の時は関西にいたんですよね…
なんて運の悪い/(^o^)\
 
微力ですが、毎週微々たるものですが寄付してますし、
今日の2:46には黙祷を捧げました。
こんなのでも被災者の人の役に立てばいいなぁ。
 
さて、本日ご紹介いたしますのは、
五十嵐貴久さん『Fake』です。
心理戦でいいお話ないかなーと探していて、
紹介していただきました。
Amazonさんの評価など見ますと映画『スティング』の二番煎じなの…?
幸いにして(?)私はその映画を知らなかったので
楽しく読むことができました。
 
以下ネタバレ
 
興信所で働くしがない調査員、宮本は
区議会議員である西村一穂の息子、昌史を
裏口入学させるように依頼される。
その強力者となったのは現役東大生の加奈。
加奈は宮本の今は亡き親友の娘。
 
しかしその裏口入学は何者かのリークによって失敗。
それこそが、汚い手口で富を積み上げた砥川組の沢口でした。
西村は地位を、宮本は職を、
昌史は大学を、加奈は未来を奪われ、
彼に復讐を遂げることを計画します。
 
それが、沢口のお家芸とも言えるポーカー。
ポーカーのルールを知っていると楽しめます。
しかし宮本の考えた隠しカメラ作戦は
素人の自分が見てもお粗末すぎてちょっと(・_・;)
そんなの気づかないわけないじゃんと思いました。
 
そして始まる沢口VS西村のポーカー勝負。
ここは息を呑む展開です。
張り詰めた空気感がビーシビシ伝わってきます。
ゲームの流れはどうか、勝つか勝たせるか、
ギャンブルを実際にやる方はきっと手に汗握るでしょう。
 
そしてついに相手がオールイン!(持ち金を全部賭けること)
勝ったー!!!と思いきや…そんなうまくいかないよね…。
沢口はあっさりとイカサマで勝利。
隠しカメラも息子の昌史を買収して
全部見抜いてましたから(。-∀-)の絶望エンド(゜´Д`゜)
 
しかしもちろんそれでは終わりません。
宮本以外の3人は、更なる手を売っていたんですね。
それが、そっくり同じカジノを下の階に作り、
外から金庫の壁を盗み出すという荒業。
なるほどなーと感心してしまいました。
怪盗もののミステリにありそうな大胆不敵な方法でした。
 
これで望んでいたものを取り返した4人ですが、
宮本が手に入れたのはたった2億円ポッチだったんですね。
本当に欲しかった加奈は手に入らず…というほろ苦エンドでした。
 
多分こういう心理戦ものを読み慣れた人なら
展開はすぐ読めちゃうのかなーと思います。
私はすごいびっくりしましたけど!!
 
ドライでドキドキさせる大人の勝負を味わいたい人にはオススメです。