さて、本日は久々の映画です。
貴志祐介先生ファンとしては観なきゃダメでしょう!
そう、伊藤英明さん主演『悪の教典』です。
原作を読んだときから映像化を非常に楽しみにしていたので、
ホラー映画大の苦手ですが、鑑賞してまいりました。
では、ネタバレ&倫理的に問題ある感想行ってみよ!
あらすじなんかは映画サイトなんかに行けば見られるので、
ざっとした流れだけご紹介。
主人公は人の気持ちの共感する能力の欠けた
いわゆるサイコパス、蓮水聖司先生。
『脳男』といい『悪の教典』といい今年はそういうのが
流行りの年なんでしょうか?
蓮水先生は人生を自分の思い通りに生きるために、
様々な努力を重ねます。
そこには邪魔なものを文字通り排除する行動も含まれます。
普通の人が、よりよい人生を送るために
受験勉強を頑張ったり、資格をとったり、英語を習ったり…
ハスミンの場合はそのなかに普通に
「人を殺す」ということが含まれているんですね。
モンスターペアレントマジ困るわー→殺すか
スケープゴートとしてクラスの不良がいいかな→問題起こさせて殺そう
やっべ、釣井先生に正体バレそう!→一応殺すか
1組の早水にもバレター\(^ω^)/→口割らせて殺っとこう
おいおい、肉体関係のある安原にもバレそう→当然殺っとこう
熟考の末、あれ?もう言い逃れできなくね?→全員殺っとくか!
という流れです。
本当は実の両親を殺していたり、
アメリカ時代にシリアルキラーと組んで人を殺してたりしますが、
それは結構あっさりめに書かれてますね。
なんでもかんでも詰め込み過ぎたらダラダラしちゃうし
それはそれでいいと思います。
伊藤英明さんはいい体されてますねー。
これでもかと肉体美を晒してくれます。
ハスミンの崩れかけた家もいいですね!イメージ通り!
以下他の役者さんたちの感想
片桐怜花(二階堂ふみさん)
綺麗な方ですね~ミステリアスな雰囲気がいいです。
髪型が似ていたので『Another』の子かしら?
と思ったら別の人でした。
彼女は『脳男』にも出演なさるそうで、楽しみー。
嫌世的だけれど、薄情ではなくて、
退屈してそうだけれど、ちゃんと感情を持っていて。
そんな危うげな彼女を上手に演じていらっしゃった印象。
安原美彌(水野絵梨奈さん)
原作ではもっとビッチなイメージでしたが、
こちらは初々しい女子高生という印象。
助けてもらったのがきっかけで、
本当に純粋に蓮水に惚れてしまった感じ。
大人と子供の狭間の女性の無鉄砲さが
伝わってきました。
早水圭介(染谷奨太さん)
ちょっと言葉足らずなところが、
本当の高校生らしくていいなーと思ってました。
あまり考えを吐露するセリフがなかったので、
聡明さが伝わらなかったのが残念。
焼きごてで拷問されるシーンはこちらまで身悶えするほど
危機迫っていてこの映画の見所の一つ。
夏越雄一郎(浅香航大さん)
脱出用のシューターで見せた男気は
原作以上の逞しさと凛々しさ。
でも早水君のせいで前半印象がどうしても薄くなるから
ちょっと残念でした。
釣井先生(吹越満さん)
でました!イチオシ吹越さん!
単独ライブではいつも楽しませていただいてます。
今回はハスミンがおもしろすぎて、
彼の演技がむしろ安心して見られるくらいでした。
講演会で貴志先生本人がおっしゃっていたように、
『バトルロワイアル』と比較されがちですが、
こちらはあまり生徒の描写に比重がないかな?と思います。
バトロワはあくまで生徒ひとりひとりの死に方(生き方)に
焦点があたっていますが、
こちらはモブの生徒は完全にモブです。
なので死に様の溢れ出るまでの生への執着や
華々しさ、はバトロワに軍配が上がる気がします。
淡々と描かれることによって浮き立つ感じ。
一方『悪の教典』はモリタートのアレンジ曲『マック・ザ・ナイフ』
と鮮やかな文化祭の学校を舞台に
派手にドンパチやってくれます。
そのために、生徒の死がコミカルで軽い。
「あれ?人の命ってこんなに軽いっけ?」という感じ。
人の生死など歯牙にもかけない
蓮水の脳で世界を見ているような錯覚に陥ります。
これはこれで成功しているなーと感じました。
さて、機転を聞かせて生き残る夏越くんと片桐さん。
蓮水が教員室の机に必死にタックルしていたのは爆笑ポイント。
この後の「神様の命令でやった」発言に対する
片桐さんの「こいつは新しいゲームを始めている」
は蓮水の性格を短的に表していると思います。
片桐さんは蓮美にとってはいつでも殺せるムニンなんですね。
そして最後の最後、エグザイルがやってくれた\(^ω^)/
不相応すぎる明るい曲に笑いが収まらんwwww
いやー、三池さんぶっ飛びすぎww
『殺し屋1』の頃から三池さんファンですが、
今回も問題作になりそうです。
原作とあまりに違うという意見もあるようですが、
これはこれで娯楽に徹して楽しめばいいと思いますよ。