人形はなぜ殺される 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫)/光文社
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本日は、ミステリー好きの方からご紹介いただいた、

『人形はなぜ殺される』です。ミステリーです。

ミステリーそれなりに好きを自称してましたが、

ご紹介いただくまでこの作家さんのことは全然知らず、

今回こうして出会うことができて感謝感謝です。


これは名探偵神津恭介さんという方のシリーズなんですね。

助手(とはいっても彼視点で話は進まない)は推理作家の松下研三さん。

毎回恒例の俳優当てはめなんですけれど、

松本潤さん…ちょっと若すぎるし顔濃いな…

堺雅人さん…なんかちょっとへらへらしすぎかな…

などと考えていましたが、これ正式にドラマ化されてたそうです。


神津→近藤正臣さん、松下→大和田獏さん

これを見てからもうおっさん二人が活躍してる小説にしか

読めなくなってしまった…いや、おじさんも好きだけどさ。


ではネタバレ感想行ってみよ!


今回は一つ一つの殺人をまとめる感じで。


■第一の殺人


被害者:京野百合子(と見せかけた綾小路滋子)

人形:箱の中から人形の首が消えた→

    実は首など最初からなく、鬘とゴム風船のようなものだった。

殺人:ギロチンで首切断。死体入れ替えトリック。

人形を殺した理由:百合子が殺されたと思わせ死体入れ替えトリックをくらますため?


■第二の殺人


被害者:綾小路桂子

人形:マネキンの轢死体(『銀河』による)

殺人:轢死体(『月光』による)

人形を殺した理由:人形を轢かせ、『銀河』を興津で停車させる。犯人下車。

            その後桂子を轢かせ、次に来た『月光』を停車させ犯人乗車。

            完璧なアリバイトリック


■第三の殺人


被害者:杉浦雅男

人形:獅子の置物

殺人:降霊会中にヒロポンと誤って毒を注射

人形を殺した理由:突発的犯行のため理由はなし(?)


 という感じでした。何をおいても第二の殺人のトリックは凄いです!

大胆かつ鮮やかとはこういうトリックのことをさすのでしょう。

久しぶりに唸るようなトリックに出会えました。30年前の作品ですよコレ!

タイトルも非常にいいですよね

『そして誰もいなくなった』と肩を並べるとも評されています。


大胆にも読者への挑戦状をたたきつけている本作、

途中に「この中に犯人がいると思われるのでリストを書いておく」

的な言葉があり、登場人物がまとめられているので

それを必死に写してメモを作りましたがイミナカッタヽ(゚∀゚)ノ


こんな素敵なミステリーがまだまだあると思うと

やめられませんなー(*´▽`*)


探偵萌えポイントはあまり見受けられませんが、

神津さんの「また麻雀だろう。馬鹿!」にちょっと萌え。

松下さんにはひどいこと言っちゃうのねw