- 敵は海賊・短篇版 (ハヤカワ文庫JA)/早川書房
- ¥630
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さて、本日2冊目は神林長平さんの『敵は海賊・短篇版』です。
仕事場の上司におすすめされたのですが、初めて聞く作家さんでした。
SF界では非常に有名な方だそうですね!
「ハードなSFェ…」と敬遠してきた私ですが、
せっかく紹介していただいたので読んでみました!
①敵は海賊
宇宙警察海賊課ラテルと、
その相棒黒猫型宇宙人のアプロが活躍するドタバタコメディ。
光線銃だとか宇宙船だとかそういうSFガジェットが好きな人は
好きそう。こういうのをスペースオペラっていうのかな?
二人はヒミコという女性から、叔父を探してくれと依頼される。
しかし、二人が住んでいたというアモルマトレイ市からは彼の
存在を証明するような痕跡は消されていた。
二人は中枢コンピュータが海賊に乗っ取られたと判断するが…。
とにかくアプロラブ(*´∀`*)アプロもふもふしたーい!
この子がいるから難解なSF用語も気にならん!
ラストの駆け引きや、二人の海賊に対する姿勢はかっこいいですね。
どうでもいいが、ラテルさんがレーザーガン(?)ふりまわしてるからか
どうもCOBRAが脳裏にちらつく。
②わが名はジュティ、文句あるか
敵は海賊シリーズに出てきたモブ敵のスピンオフみたいですね。
松本零士のエスメラルダ(?)っていう女海賊を思い出した。
別の海賊船の船を襲い、積み荷を強奪したジュティ達、
しかし、そこには人の心の中の悪夢を具現化する敵が潜んでいて…。
昔の恋人と、実の母親との確執を克服していくジュティがカッコエエ…
女が惚れるいい女を久しぶりに見たよ…。
③ヨウ冥の神
これも『敵は海賊』シリーズを先に読んでおいたほうが楽しいかも。
ラテル&アプロの宿敵であるヨウ冥の良心といわれるクラーラと
若き日のヨウ冥との出会いが、一人の少年の口から語られる。
神様への考察なんかは非常に興味深く拝見いたしました。
この人の描く正義感みたいなものはなんだかほかの作家さんと一線を画している気がする。
④被書空間
これも『戦闘妖精雪風』シリーズを読んでいたほうが楽しめたのかな。
私はアニメで若干の知識はありましたが、細かいとことはわかりませんでした。
チーフがもらったトロフィーの中の仮想空間(?)に閉じ込められてしまった
ラテル&アプロ&ラジェンドラ。
もうアプロに対する罵声がかわいいっていうことしかわからなかった…。
雪風とジャムに対する考察もありましたが、私にはわからんかった…。
ごめんなさいスペースオペラ苦手だわ…。
勢いよく読めるんだけど、結局私には何一つわからなかった。
SFやっぱり駄目なのかなー…。