人格転移の殺人 (講談社文庫)/講談社
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あー、ねむい。やっぱり週の後半は疲れますね。

こんばんは、今日は西澤保彦さんの『人格転移の殺人』です。

西澤さんは『七回死んだ男』のあとがきで

「変化球ばっかり書きやがって!と揶揄される(´・ω・`)」

と自虐的におっしゃってましたが、今回もSFミステリです。


でも設定が突飛なだけで、論理としては破たんしていないので、

本格スキー(*´∀`*)という方にももちろんおすすめ!

ではざざっとネタバレ感想行ってみよ!


とあるチキンバーガーショップに立ち寄った主人公苫江利夫(とまえりお)

は、そこで大地震に遭遇する。

他の客たちと逃げ込んだシェルターは「人格転移」を引き起こす

とんでもない軍事施設だった!というのがあらすじ。


6人の登場人物が出てきますが、

それが順繰りに肉体と精神が入れ替わるんですね。

私は脳内パルプンテな人なのでいちいちメモを見ながらじゃないと

ついていけませんでしたが、ところどころ図を挟んでくれているので

わからないまま置いていかれることはないと思います。


物語の中盤までが入れ替わりの経緯および説明、

後半が殺人(あっけないくらいすぐに殺される)および謎解きって感じですね。

謎が解明されていくというよりは、理路整然と犯人を導いていく

と表現したほうがいいくらいしっかりかっちりしています。


オチの部分は今回も「一人増えたー!!!Σ(´Д` )」と驚きました。

なに?今登場人物が一人増える小説が流行ってるのw?

しかしバーガーショップでの何気ないやり取りがきちんとのちに

生きてくる丁寧なお仕事をされています。


パズルっぽいお話読みたい!頭使うミステリクレ!という人にはお勧め!


文庫版解説を森博嗣さんが書いてるんですが

「disってるの?」っていうくらいテンション高いです。

軽く引きました。