ジュゼッペ・フェスタ (著), 杉本 あり (翻訳)
中学を卒業したばかりのルーチョは5歳の時に失明。でも、世界は消えていなかった。
「ぼくは目が見えない。でももう子供じゃないんだ」
周りの目が気になり素直になれない中、無口な少女キアーラと出会い、大切な何かに気付いていく…。
勉強も、運動も、人付き合いも精一杯やってきた。中学校を卒業した夏、叔母に連れられてやってきたドロミテ渓谷の山小屋で、ルーチョは新しい経験をする。
目が見えないからこそ視覚以外の感覚をフルに使って世界を楽しむルーチョ。彼のように全身で味わう山登りなら、ちょっとしてみたくなる。頑なになりがちなルーチョと、内気さが邪魔をして本来の自分を表現できないキアーラ、二人の触れ合いが新たな一歩へのきっかけになる。ワシの家族と密猟者達とのハラハラさせる攻防戦も描かれ、飽きさせぬ展開。
イタリアマフィアの密猟者は中東の王族の鷲狩りための鷲の雛を調達するためにアルプスにある鷲の巣へやってくる。
鳥の鳴き声のことならどんな鳥でもできる。ルーチョがある鳥の鳴き声で事件の解決へ・・・・。盲目の少年と引きこもりな少女の初恋とアルプスの自然が楽しめる小説になっています。
