『赤いモレスキンの女』 パリを舞台に落し物のハンドバックが起こすおとぎ話の恋愛ミステリー? | ・・・   旅と映画とB級グルメ と ちょっと本 のブログ

・・・   旅と映画とB級グルメ と ちょっと本 のブログ

 ...........   旅と映画とB級グルメ とちょっと本 を紹介しています
 ...........    旅の 思い出と 東欧 トルコの映画 の紹介と本の紹介

アントワーヌ ローラン著 吉田 洋之 翻訳

 

出会いのマッチングアプリが大人気の時代にモノラルな出会いのアイディアが落し物

むかし のハンカチ落としの出会いのような。

 

 

 

パリの書店主ローランが道端で女物のバッグを拾った。中身はパトリック・モディアノのサイン本と香水瓶、クリーニング屋の伝票と、文章が綴られた赤い手帳。バツイチ男のローランは女が書き綴った魅惑的な世界に魅せられ、わずかな手がかりを頼りに落とし主を探し始める。英王室カミラ夫人も絶賛、洒脱な大人のおとぎ話第二弾。

 

書店の店主だけに

ハンドバッグを拾ったローランが警察に届けようとするまでの気まずさと逡巡が好き。ローランは拾得物のバッグのハバニタの香水の香りに導かれて、赤い手帳の言葉を読み、バッグの持ち主(ロラン)の心の世界を知っていく。やがてたどり着いた持ち主の部屋には猫がいて、グールドのCD、ローランも好きなモディアニの本があった。自分の部屋よりの居心地が良い‥‥。会ったことがない女性の幻想がローランの心の中で満ちていくが、自分の行為を否定し、姿を消す。最後は逆に心の扉を開いてしまったローランをロランが探し求める。お互いに姿を知らないままに、運命の糸を手繰り寄せていく、パリの大人の恋物語。