『香港の歴史:東洋と西洋の間に立つ人々』読んで 現代香港について考える | ・・・   旅と映画とB級グルメ と ちょっと本 のブログ

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ジョン・M・キャロル 著 倉田 明子 訳倉田 徹 訳
 

黎智英氏と周庭氏の「逮捕劇」が記憶に新しい。中国が香港国家安全維持法を導入し統制を強めた結果、自由と人権を訴える香港の人々の意志を阻む露骨な専制は激しさを増している。
 一体、今、香港で何が起きているのか?
 「一五〇年以上にわたりイギリスの植民地にならなければ、香港はこのような場所にはならなかった」
 現在の香港を知ろうと願うなら、香港が歴史上どのような場所であったのかおさえることは必須だろう。
 本書は、その恰好(かっこう)の道標である。著者は少年時代を香港で過ごしたアメリカ人。中文と英文の資料を解読する彼は、香港をイギリス植民地の一つとして扱うのではなく、また、中国史の一部として描くのでもなく、更に言えば、近年の反北京感情の高揚による香港の独自性を主張する政治的イデオロギーからも距離を保ち、「東洋と西洋の間に立つ人々」を主語に、歴史の中の香港を多角的に検証する。
 「中華帝国と大英帝国という二つの帝国の周縁に置かれた」香港の歴史を叙述するには困難がつきまとう。たとえば一九九七年のあの出来事を「返還」あるいは「回帰(復帰)」、はたまた「主権移交(主権の引き渡し)」とするのか。用語一つとっても、どれを使用するかということ自体が、政治的な選択と直結する。
 本書には、複数の軸を重んじながら歴史を観察する繊細さと、未完の物語として動的に歴史を捉えようとする緊張がある。「香港の物語は、常に書き加えられ続けるであろう」
 香港の歴史とは、東洋と西洋の間で「両者に寄り添いつつ、両者と適宜距離をとり、時には両者を手玉にとる、強い『人々』の歴史なのである」という訳者の言葉が胸に迫る。
 さて、今、私たちは、香港の「人々」にどう寄り添えるのか?
 巻末に収録された年表と歴代香港総督・行政長官一覧も重宝した

い。

北京政治と西欧文化が融合した国際都市香港 魅力的だけど・・・・。

この本よんでなるほど思うところは多い。

 

第二次世界大戦末期 国民政府軍が台湾へ逃げ出すときに、置いてきぼりにされた人々のなかには中国南部から兵士として集められた少年たちも多くは香港にいた。

 

香港返還 なら 高村薫著 『リヴィエラを撃て』

香港人の英国支配下 刑事の活躍を描く名著 陳 浩基著 『13・67 』