今年一番の映画『幸福なラザロ』イタリアの小さな村起きた・・・寓話的なミステリー | ・・・   旅と映画とB級グルメ と ちょっと本 のブログ

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監督: アリーチェ・ロルバケル
時は20世紀後半。イタリアの小さな村で純朴なラザロと村人たちは、小作制度の廃止を隠蔽する侯爵夫人に騙され、社会と隔絶した生活を強いられていた。ところが夫人の息子タンクレディが起こした誘拐騒ぎをきっかけに、村人たちは初めて外の世界へ出て行くことになる。だが、ラザロにある事件が起き・・・。
フェリーニ、ヴィスコンティ、パゾリーニ、イタリア映画史に燦然と輝く巨匠たちの遺伝子を受け継ぐロルヴァケル監督は、本作で時空を超えた壮大なドラマを生み出し、新しい地平を切り開いた。
『幸福なラザロ』は、1980年代初頭にイタリアで実際にあった詐欺事件を知った監督の驚きから生まれた。人間が享受してきた文明はそのスピードを加速させ、人間を疲弊させ、世界を荒廃させた。富める者はさらに富み、持たざる者はさらに失う現代に、世界をありのままに見つめるラザロの汚れなき瞳はあまりにも衝撃的だ。その無垢なる魂は観る者を浄化し、かつて味わったことのない幸福感を与えてくれるだろう。そして思いもよらぬ展開を経て迎えるクライマックスは、私たちに忘れがたき至福の映画体験をもたらすはずだ。
渓谷で外の世界と隔絶されたインヴィオラータ村(「汚れなき村」の意)。村人たちは領主であるデ・ルーナ侯爵夫人(ニコレッタ・ブラスキ)に支配されていた。
彼らの中に誰よりも働き者の若い農夫がいた。彼の名はラザロ(アドリアーノ・タルディオーロ)。お人好しが過ぎるあまり仲間から軽んじられ、仕事を押し付けられていた。
ある時、侯爵夫人の美しい息子タンクレディ(ルカ・チコヴァーニ)が町からやってくる。タンクレディはラザロを仲間に引き入れて自身の誘拐騒ぎを演出し、二人は強い絆で結ばれるようになる。
その頃誘拐事件を発端に、インヴィオラータ村の存在が、領主による大規模な労働搾取の事件現場として世の中に報道される。結局村人たちは、揃って住み慣れた村から出ることになるのだが、ラザロだけは・・
村人たちは教育も受けず、毎日タバコ畑で働くことしか知らない無知で純朴な集団なんだけど、その村人からも、いつもぼーっとしているとか言われている青年が主人公のラザロだ。  ラザロはいつも、微笑んで他人の仕事まで手伝い、自分のものを人に分けてあげたり、困っている人をみれば手を貸さずにいられない。 彼が素直なのをいいことに、村人はいつもラザロをいいように使って、感謝もしないし、小ばかにしたりする。(公式サイトより)
ラザロはキャラとしてはトルストイの「イワンのバカ」のイワンに似ているけど、イワンは善行が運を呼んでどんどん出世するけれど、ラザロはただ搾取されまくるだけ。 それでも絶対に人を疑うなんてことは学ばないの。  悪人なんてラザロの世界には存在しないのよ。 だから、幸福なラザロなの。