新橋演舞場で『ヤマトタケル』を観てきました。
市川團子さんがヤマトタケルを演じる日を選びました。(隼人さん主演のと両方の観劇は文化予算的にゆるされませぬ…グスン(ノ_・、)
團子さんは、今、二十歳だそうです。
祖父である猿翁さんが『ヤマトタケル』を初演したのが40歳のとき、歌舞伎の世界ではまだまだ若手と言われている年齢で、一丁やったるでぇ的な熱量はマックスだったのでしょうね。
1986年、スーパー歌舞伎と銘打って初上演されたときには新鮮な驚きだったことが、2024年の今はそうでもない…というか、もっとケレン味たっぷりの作品も生まれているし、宙のりも早変わりも、もっと奇抜に進化していますよね。
なので、さまざまな仕掛けに関しては、ここから始まったものがより深まったという印象でした。言わば…古典的な重厚なケレン…?
衣装も、照明も、舞台転換も、音楽も、役者の表現と調和し、競合し、よく出来ているお芝居だと思いました。
なかでも一番スゴイと思ったのは群衆の動きですね。
数えてはいませんが40人くらいはいたと思うのです。その群衆がワサワサと自由勝手に動いていて(こういうとき、私はそれぞれがちゃんと意味のある動きをしているかチェックしてしまうヤラシイ観客なのですよ)、あるきっかけで、サッと揃って動き始める🎵
ミュージカルでは当たり前だけど、これが歌舞伎だとフラッシュモブみたいに新鮮で、ワクワクしちゃうんですよね。
それが澤瀉屋(おもだかや)チームは上手い‼️‼️
そして福之助さん、歌之助さん、青虎さん、米吉さんが、爽やか系アンサンブルで支え、さらに、それを中車さん、門之助さん、錦之助さんなど、熟年チームがしっかりガードして、乱れず、こぼれず、最後まで走り抜きました。
そして、宙のりです。
今、見られて良かった~