世田谷パブリックシアターで『ショー・マスト・ゴー・オン』を観てきました。
28年ぶりの再再演だそうです。
上質の喜劇は、28年間、品質管理がしっかりされていて、令和の時代にも気持ちよく笑えましたよ。
主役の舞台監督(28年前は西村雅彦さん)が女性(鈴木京香さん)になってるし、老役者(佐藤B作さん)だったのが若い酒好きの役者(尾上松也さん)だし、ずいぶんリニューアルされてますが、笑いのツボは外してません。むしろ洗練されてる!
笑いっぱなし♪でした。
三谷作品を観るのはパルコ劇場のオープニングシリーズ以来です。
2020年の7月30日に『大地』を、8月19日に『其礼成心中』を観ました。

緊急事態宣言で公演中止が続き、日本のエンタメはどうなっちゃうんだろって、不安な時期でしたね。
『大地』はSocial Distancing Versionにアップデートされ、三谷さんによると「舞台上での俳優の濃厚接触を限りなく避け、俳優同士は常に距離を取って演技。それによる不都合を不都合に終わらせずに、より豊かな演劇表現に昇華させる。それがSocial Distancing Versionです。要は、面白さのポイントがひとつ増えたとお考え下さい」だそうで、必ず1メートル以上の距離をとるお芝居は、確かに面白かったです。
そして、何があろうとも演劇を続けるという強い意思を感じました。
「たとえ明日、世界が滅亡しようとも、今日、私はリンゴの木を植える」と、ルターの言葉を下敷きに、収容所に入れられた役者が発声練習をする場面が印象的でした。
それから2年!
『ショー・マスト・ゴー・オン』ですよ。