私の中で、私が壊れていく…
私かいままで、「よかれ」と信じて、努力に努力を重ねてきたことは、すべて間違っていたの?
私が人間関係を大事に思って、信頼関係、仲間意識を築いてきたと思ってきたものは、私の思い込みだったの?
私が人間関係を構築しようとすることは、害悪なの?
私、いままでの人生の中で、一番豊かな人間関係を築いてると思ってたけど、大間違いだったの?
仲がよかったのは、偽りだったの?
私が人に対して、自分に課せた道理、信念は、尊いものではなくて、歪んでいたの?
駄目だ、この思い込みの塊のような人間の言葉に耳を傾けてはいけない。
いままで、自分が信頼してきた人たちを疑ってはいけない
今まで、自分が目標として掲げていたモノを疑ってはいけない
自分が努力の末に、たどりついたと思っていたモノを疑ってはいけない
自分が人の中に 《美しい》と思ったものを疑ってはいけない
私が信じていても、私が人と接触すると、コイツは、私を疑う…
私が人と接触すると、相手に被害が及ぶ…
私は、この職場で、誰とも接点を持ってはいけない…?
暴言の嵐を聞きながら思った。
人間不審になりたかった。
人間不審になって、心のすべてを閉ざしてしまえれば楽なのに…
でも、それをするのには、幸せな人間関係を過ごしすぎた。
私の残りの人生、この人たちに恩返しをして生きていこうって、この春、自分に誓っていた。
この思いは、そんなに軽いものじゃない…
でも、でも、でも…‥
あぁー、自分が崩れていく音がする。
塞がなくちゃ
今の自分には、もう、正常な判断はできない。
ならば、考えることを放棄しなければ…
今はこの毒が全身にまわるのを防がなければ…
「わかった。
元の部署でひっそりと過ごす」
やっとBOSSが満足したようだ。
『じゃあ。席にもどって仕事を…』
「今日はもう、仕事にならないので、早退します!」
BOSSは、私の予想外の言葉に、頭が追い付いていない。
『あ…… そう? 』
今がチャンスだ。
さっさと帰った。
淡々と書いているが、実際の現場は、
怒鳴り声の呼応、応酬!
私の号泣に絶叫!
修羅場以外の何者でもなかった。
続く