人間の能力は、先天的・遺伝的要因と後天的要因により決まる。
基礎的な学習能力があっても、全く学習しなければその科目・分野では良い成績をとることはできない。
また、うつ病などの精神疾患があると、学習していた内容でも良い成績がとれない場合がある。
偏差値29から1年で東大に合格したというのは、あり得ることだがレアケースだ。
多分、この人は、
「凄く能力が高かったが、勉強してないだけで、私は元来頭が超絶に良いから1年で東大に合格することができた。そんな、とてつもなく優秀で頭脳明晰である私という素晴らしい人が書いた本なんだから、貴様らは買って私の印税に協力せよ」
と、潜在意識では思っているのかもしれない。
正直、「東大に合格する能力を持つ私」というストーリーよりも、「偏差値29が1年で東大に合格した」いうストーリーにした方が本が多く売れ、講演会にも呼ばれると計算したのであろう。
金儲けのセンスがあるとは言える。
ただ、このキャッチフレーズは、本人でなく出版社の担当者が考えた可能性が高いかもしれないけど。
日本の教育界は、エビデンスがあんましないのか、エビデンスを無視しているのか、個人の感想・エッセイみたいなもので溢れている。
苦悶式「公文いくもん」でも、公文の学習効果をみるには、一卵性双生児で公文で学習した子供と、公文を利用しなかった子供で、IQテスト、試験の成績、などが優位に良かったかどうか調べたデータなら、信頼度は高いとは思うんだけど、、、。