高級ブランドもトマトもじつは「中国製」というイタリアの驚くべき実態
~~ ホールトマト缶 ~~
イタリア産(Made in Italy)と思っていたら実は...
「日本で ホールトマトの缶詰を買う時に 原産国を確認してイタリア産と表示されていても 実は中国産のトマトを使用している可能性がある」
フォーサイトの記事、「高級ブランドもトマトもじつは「中国製」というイタリアの驚くべき実態」によると...
中国製品があふれているのはいずこも同じだが、イタリアではメイド・イン・イタリーの「顔」と言える名産品にまで中国製が侵食してきた。 イタリア農業者団体の一つコルディレッティが十一月に発表した数字によると、二〇〇七年の中国からのトマトピューレ輸入量は前年比二・六倍の十六万トンに上る見込みとなった。国内生産量の四分の一に当たる。 しかも現在、ピューレはドラム缶で運び込まれ、イタリアで瓶詰めしただけで「メイド・イン・イタリー」と銘打たれている。中には、パスタソースに加工され、イタリア産として輸出されるものもある。 農業生産者の粘り強い要求で、政府はこの一月から、ピューレの原産地表示を義務付けた。コルディレッティのマリーニ会長は「これで、マーケットから『危ない商品』を一掃できる」と喜ぶ。政府は、中国製トマト製品の食品検査を早急に行なうことも決めた。 ファッション産業の空洞化も進んでいる。 十二月二日、国営放送3チャンネルの報道番組「レポルト」は、グッチ、プラダなどスーパーブランドが、中国人やイタリア人らが経営する国内企業に、製造を下請け、孫請けに出している実態を報道し反響を呼んだ。 番組によると、ブランド企業は素材……… 新潮社 フォーサイト 2008年1月1日 |
......しかし2008年1月からは イタリアのトマト農家などの反対もあり、トマトピューレに関してだけはトマトの原産地表示が義務づけられたのですが、日本でもスーパーなどで缶詰として売られているホールトマト等の加工品に関しては原産地表示は義務づけられていません。 要するに、「日本で ホールトマトの缶詰を買う時に 原産国を確認してイタリア産と表示されていても 実は中国産のトマトを使用している可能性がある」ということです...。 |
今、世界のトマト生産量でイタリアは6位に甘んじており、大差をつけて1位を飾るのは中国! イタリアで行われているある裁判の中で... 「使った濃縮トマトは確かに中国から輸入しました。でも、塩と水を加えて加工したのはイタリア国内。だからイタリア製です」 そう胸をはるのは、被告アントニーノ・ルッソ(83)の弁護人だ。 南イタリアでトマト加工製造業を営む彼の異名は「トマト王」。 その彼を訴える検察官は、 「メイド・イン・イタリーのイメージを壊すことは許されない。メイド・イン・チャイナと表示しないのは詐欺にあたる」 一審では検察の主張が認められ、ルッソには禁錮4カ月の判決が下された。現在は、控訴審が続く。 「イタリアでは2000年代から、中国産のトマトの輸入量が急増。味や栄養価は格段に落ちるのですが、安さにはかなわない。EUの規則では、加工する場所を明記するため、“ひと手間”かければ、中国産を隠せるのです」(イタリア在住ジャーナリスト) しかし、一審は、塩と水を足しただけでは“加工”にあたらないと判断した。 今や中国のトマト産業は、年間4000万トンを生産するが、彼らに栽培や加工技術を教えたのは、他ならぬイタリア人だったという……。 ※ 週刊新潮 2013年3月14日号 |
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