三橋円寒師最初の翻訳「初転法輪経」のこと | アジアのお坊さん 番外編

アジアのお坊さん 番外編

旅とアジアと仏教の三題噺

先日来、お知らせ致しておりますように、日本人上座部僧・三橋円寒ヴィプラティッサ比丘が日本語訳された、タイの高僧・プッタタート比丘の2つの著作「仏教人生読本」「観息正念」それぞれのPDF版を、「ホームページ アジアのお坊さん 本編」上に公開させて頂きました。

 

さて、三橋師はスリランカで得度し、タイで修行された後、インドのブッダガヤにある印度山日本寺の駐在主任を務めておられました。

 

その後にインドを離れた師は上記2作の翻訳に携られた訳ですが、それ以前、日本寺駐在時代にブッダガヤ在住の外国人比丘たちと共に、インドの仏跡を訪れる日本人旅行者にも配布すべく、初期仏典の日本語版冊子の発行を思い立たれました。

 

下に掲げた「如来所説 初転法輪」は初期仏典「初転法輪経」を日本語に訳した冊子です。

 

結果、この冊子の続刊が出ることはなかったのですが、三橋師ご自身の活動は紆余曲折を経てプッタタート師の著作翻訳へと傾けられて行き、上記2作へと結実致しました。

 

「如来所説 初転法輪」や「仏教人生読本」の翻訳を日本寺の僧坊で進め始められた時のお姿を、今でも思い出すことがあります。

 

いつの日か「如来所説 初転法輪」を、皆さまのお目に掛けることが出来たらいいのですが。

 

 

 

                おしまい。