タイ仏教用語の「サートゥ」について | アジアのお坊さん 番外編

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旅とアジアと仏教の三題噺

タイのBLドラマが流行っているとかで、日本の女性ファンたちによるリモートの企画があって、タイ人タレントたちがお寺を参拝しているのを遠隔で一緒にお参りする態だったのだが、日本で画面を見ている女性たちが「サートゥ」と言って合掌し、画面にも「サートゥ」という日本語の字幕が現れたので驚いた。

 

スリランカ人の巡礼さんたちが「サードゥ! サードゥ!」と大声で叫びながらインドやスリランカの聖地を行進していたりすることがあるけれど、「サードゥ」というのは正しいという意味のパーリ語で、仏教では賛意を表す時に使う言葉であり、「善哉(ぜんざい)」と漢訳されて日本語にも入っている
 

タイ語訛りでは濁音が取れて「サートゥ(สาธุ)」と発音し、お坊さんが信者の良い心を褒める時や、反対に信者がお坊さんの法話や祝福を受けた時にもよく使う。ニュアンスとしては「よろしい」とか「仰せの通りです」「有りがたいことです」といった感じだろうか。

 

このタイ語が日本のテレビ番組の前面に出て来ることは、かなり珍しい事例だったのではないかと思うので、ちょっと書き留めておくことにさせて頂きました。

 

 

 

 

                 おしまい。

 

※画像はタイで入手したTシャツで、金文字の部分に「สาธุ(サートゥ」と書いてあります。

 

 

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