2019年 タイ 安居の総括 | アジアのお坊さん 番外編

アジアのお坊さん 番外編

旅とアジアと仏教の三題噺

 

2019年(仏暦2562年)10月13日 日曜日

 

タイ・ピサヌロークのワット・チェット・ヨート・トン寺院にて安居明け(あんごあけ・タイ語でオーク・パンサー)の行事に随喜。

山門に上の画像のような、安居明けの後の1か月の間にテーラワーダ仏教寺院で行われる、僧侶への法衣供養(カティナ祭。タイ語ではカティンと訛る)の案内幕が出ていた。

ご詠歌のような、パーリ語ではなくタイ語の節の付いたお経があるのだが、そのタイ版ご詠歌の上手なお坊さまが、法要の最後に法話をされている中で、私もお供養(タイ語でタンブン)をさせて頂いた。

 

そのまま、市内最大の寺院・ワット・ヤイへ徒歩で移動。

タイ一番の美しさと言われる御本尊を有する本堂は、有数の観光地でもあって、いつもタイ人や外国人参拝者で溢れているが、オーク・パンサーの行事は、その本堂ではなく、境内の別の場所にある大きなサラー(茶所)で、地元の在家信者さんだけを集めて、しかし盛大に行われていた。

 

ここでも法要に随喜させて頂き、導師の前に進んでお供養をさせて頂いたら、その後、堂内で出会う人たちが、顔見知りの人もそうでない人も、日本人のお参りを珍しく、或いは微笑ましく思って下さったものか、皆が口々に「サートゥ、サートゥ」(善哉=サードゥ。タイ語ではサートゥと訛る)と声を掛けて下さって、今年のオーク・パンサーは、実に有り難い仏縁ではありました。

 

                            おしまい。

 

 

※最後の画像は、その夜のピサヌローク市内のまた別の寺院であるワット・ラチャブラナの境内。

安居は必ず満月の日に明けます。

 

※「旅行人」2006年春号に掲載して頂いた
「バックパッカーのためのアジアお坊さん入門」を大幅加筆し、
2019年に全面的にリニューアルした