「仏教人生読本」(Handbook for Mankind)第2章よりの抜粋 | アジアのお坊さん 番外編

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旅とアジアと仏教の三題噺

三橋ヴィプラティッサ比丘日本語訳によるプッタタート師の「仏教人生読本」(Handbook for Mankind)第2章より抜粋。

 

「仏教はこれよりはるかに高い水準のもので、直接、煩悩の完全消滅を目的としている。つまり、生老病死より生じる、あらゆる形の苦悩を取り除くことに的を絞っている。」

 

「仏教とは、実践の方法と併せて、その理論も学ぶように考え出された体系である。」

 

「ところが、事物の真の本質を理解していないので、多かれ少なかれ不適切な振る舞いに出てしまい、結果として苦悩が生じるのだ。仏教の実践方法には、事物がどのように実際に存在しているのか、を判らせるための道順が用意されている。明確に、この真実を知ることこそ「道の果」、つまり、究極の果実である「涅槃・寂静」の境地に到達することが出来るのだ。なぜなら、この得がたい智慧こそ煩悩を消滅してくれるからである。」


「『何が何である』つまり『事物の真の本質』が判れば、事物の魅力が迷夢の覚醒に席を譲り、苦悩からの解脱が意識せずに起こる。」

 

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