東司の覚え書き 禅寺編 | アジアのお坊さん 番外編

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旅とアジアと仏教の三題噺

その内に「ホームページ アジアのお坊さん本編 」に、アジアのお寺のトイレについてのページを作るつもりで、前回このブログに、その覚え書きを書かせて頂いた。
 
「アジアのお寺のトイレ」では坐りが悪いと思ったので、タイトルを「アジアの東司(とうす)」としたのだが、そうしたら知り合いの人に、どうして京都の臨済宗本山・東福寺の百雪隠のことを書かないのかと指摘された。
 
それならば、行ったことがなくて情報としてだけ知っている、静岡の曹洞宗・可睡斎の、現代に建てられたけれど、伝統的な味わいも残し、なおかつ広大なことで有名な東司のことも、載せねばならないかも知れない。
 
実を言うと私としては、禅宗的七堂伽藍の一部としての東司よりも、現代的でごく普通なお寺のトイレの注意書きにはどんなものがあるかというのが、そもそもの興味の対象だったのだが、「アジアの東司…お寺のトイレ」と銘打つ以上は、日本における東司事情の諸々も、いずれ取材し直しさせて頂くことにしたい。
 
さて、お寺の普通のトイレの注意書きを改めて確認しようと思い、臨済宗本山の妙心寺と大徳寺を、先日、お参りさせて頂いた。
 
妙心寺さんの新しいお手洗いには、こんな貼り紙があったので、撮影させて頂いた。
 
イメージ 1
 
大徳寺さんの東門の駐車場付近の新しいトイレには、トイレ使用に関する貼り紙や注意書きはなく(不審者立ち入りに関する注意書きはあった)、厠所の御本尊である烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)の木札がお祀りしてあった。
 
イメージ 2
 
ちなみに以前にお参りした時の記憶なので写真はないが、やはり臨済宗本山である相国寺さんには、おそらく既製品の「お互い清潔に使用しましょう」的なプラスチック板が貼られていた。深い意味はないのかも知れないけれど、シンプルにして仏教的でもあり、もしも狙ってこれを貼っておられるのだとしたら、さすがは禅、と思ったものだ。
                      おしまい。