2、3日前、久々にゆっくりと古本屋さん巡りをすることが出来た。
色々と発見があったけれど、その中で講談社学術文庫の「ダルマ」という本を見つけた時に、ちょっと思うことがあった。
この本は柳田聖山師が、中央アジア、中国、日本に渡る達磨大師及びダルマ信仰について説いた本なのだが、実を言うと、今まで私は読んだことがなかった。
そう言えば、タイのお寺で修行させて頂いたのが私の初めての海外生活だったのだが、ご多分に漏れず、海外に住んでみると日本文化というものがどのように形成されたのか、そこにどんな特徴があるのかが、とても気になったものだ。
一度、帰国して、次にインドのお寺に赴任するまでの間、日本文化の源泉をアジアに辿る、みたいな本をたくさん読んだのだが、そのほとんどが「何々の来た道」というタイトルであることに気が付いた。
その頃に読んだ本を検索してみたら、その後に出た本も含めて類似のタイトルの本がたくさんあったので、ジャンル別に以下に列挙してみる。
・弥勒の来た道
・阿弥陀の来た道
・法華経の来た道
・仏像の来た道
・お醤油の来た道
・日本酒の来た道
・ゴマの来た道
・カレーライスについては、「カレーの来た道」というタイトルの本はないが、そのルーツを探る書物を、何人かの著者が書いておられる。
・将棋の来た道
・狛犬の来た道
・正月の来た道
・稲作の来た道
・日本人の来た道
その他に、ごく最近に出た書籍で、これも「来た道」ではないが、「鬼瓦のルーツ」という本もあるので、この本も一度、読んでみたいと思っている。