お寺でヨガをするならば | アジアのお坊さん 番外編

アジアのお坊さん 番外編

旅とアジアと仏教の三題噺

調べてみたら、以前にも同じ内容のことを、このブログに書かせて頂いたようなのだけれど、ヨガ教室を開いているお寺が少なからずあって、前に記事を書いてから6、7年になるのに、今でも「お寺ヨガ」などと検索すると、たくさんの項目が出て来る。そして、あんまり大きな声で言うと失礼になるとは思うのだけれど、私はちょっと気に入らない。

単にお寺が場所を貸している場合や、是非お寺でヨガ教室を開きたくて、お寺が講師を呼んでいる場合、そしてお坊さん自身がヨガを教えている場合など、状況は様々で、中にはインド帰りの住職が、本場のヨガとやらを教えている場合もある。

他宗教であるヒンドゥー教の行法であるヨガを、神聖なお寺の境内で行うな、などと頑なに言っている訳ではないつもりだが、けれどしかし、ヨガの拠って立つ所と、仏教の根本原理は相容れないはずだと思う。

ヨガと仏教の瞑想法の関連をきちんと理論付けて、お寺でヨガを教えているお坊さんやヨガ指導者の方もおられるのかも知れない。或いは反対に、全く無考えにお寺でヨガを教えている所もあるのかも知れない。

どちらにしても、一切皆苦、諸行無常、諸法無我という仏教の三法印と、ヨガの思想は相容れないと私は思うのだけれど?

それなのに、いまだにヨガがちょっとおしゃれな感じがする、といった程度の扱いで、或いは仏教と同じくインド由来の行法である、といった軽い考えで、「お寺ヨガ」なるものがアピールされている感じが何となくいやだ。

ヨガを非難する気はない。やるなら真剣にやってほしい。そう、こんな風に。

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                           おしまい。


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