「仏教人生読本」「観息正念」頒布係からのお知らせ~並びに眠気と修行について | アジアのお坊さん 番外編

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旅とアジアと仏教の三題噺

プッタタート比丘の著作「仏教人生読本」「観息正念」の日本語版CD-R(翻訳:三橋ヴィプラティッサ比丘)頒布係り宛にご連絡頂いた皆さまの内、

東京都 K.Y. 様

東京都 M.A. 様

三重県 I.M. 様

間もなく発送並びにご返信させて頂きます。

どちら様も大変お待たせ致しまして申し訳ございませんが、今しばらくお待ち下さいませ。

また、その内のご質問頂いた方への大まかな随想を、ご返信前に取り急ぎ綴らせて頂きますので、ご笑覧下されば幸いです。
                         
                         合掌

                                                                            ※   ※   ※

さて、昔々、私がお坊さんになると決まった時に友達に、今後、お寺に入ると何時起きになる、ゆっくり眠れるのももう少しだ、などと話したら、在家の友人たちは至って真顔で、あれ? お寺ってそんなものじゃないの? もっと早起きかと思っていたよ、くらいの反応でした。

そうして小僧修行を終えて、本山の修行に上がったら、比叡山の行院を終えられた方はどなたもご存知でしょうけれど、途中から、加行という段階に入ると、午前2時起きになり、これは起きる時間じゃなくて就寝時間じゃないかいなと思ったものでした。

その後、役僧としてお勤めさせて頂いたお寺もタイやインドで修行させて頂いたお寺も、みんな早起きのお寺ばかりだったのですが、この期に及んでつい最近、やっと自分が低血圧だったことに気づきました。

よく学校で、炎天下の朝礼時、貧血で倒れる人がいたり、女子で低血圧を自称する人がいても、自分とは何の関係もないと思っていましたが、どうも朝の自分の動きが鈍いと昔から思っていたのは、血圧が低いせいだったのかと膝を打ちました。まあ、健康的には低い分にはいくら低くても構わないと言われたので安心していますが。

比叡山の常行三昧中、歩きながら眠ってしまって床に倒れるとか、比叡山の不眠不臥断食断水を含む千日回峰行における九日間の「堂入り」などは極端な例としても、昼下がりの休息を良しとしたブッダが、一方では煩悩の一つとしての惰眠を戒める言葉をたくさん残しておられますが、人間の生物学的欲求である睡眠と修行とのバランスは、なかなかに難しいところです。

普通に規則正しく早寝早起きしていれば心身ともに壮快だという、ごくごくシンプルな状態を保つのが、案外に難しく、けれど修行や瞑想にとっては重要なのだと思う今日この頃です。


※お知らせ※
タイの高僧プッタタート比丘の著作の
三橋ヴィプラティッサ比丘による日本語訳CD、
アーナパーナサティ瞑想坐禅16ステップの詳細な解説書である「観息正念」、
並びに仏教の要諦の解説書「仏教人生読本」を入手ご希望の方は
タイ プッタタート比丘 「仏教人生読本」「観息正念」改訂CDーR版 頒布のお知らせをご参照下さい。

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