先日、徐福(じょふく)のことを書かせて頂いた。徐福に関する在野の研究家としても有名な台湾の彭雙松(ほうそうしょう)先生と偶然知り合った話や、諸星大二郎の漫画「徐福伝説」のことを書いていて、ふと「徐福伝説」を読み直してみたいと思った。
集英社文庫で今でも出ていたので、すぐ再読できたが、同時収録の「暗黒神話」ほどひねった内容ではなく、多分、そもそもの徐福の伝説が、そのままで十分に奇異な内容だから、十代だった私には、初読後、強烈な印象が残ったのかも知れない。
徐福というのは秦の始皇帝の時代に、不老不死を望んだ始皇帝に対し、東方海中の神山に不老不死の薬を手に入れに行くからと言って、3000人の童男童女を従えて船に乗り、ついに帰らなかったという伝説的な人物で、彭先生と初めて台湾で出会った時、徐福をご存知ですよね? と聞かれたが、日本人がみんな徐福の名を知っているとは思えないから、これはやはり奇縁だったと、先日のブログに書かせて頂いた。
ところが、人にこの話をしたら、「日本人がみんな徐福の名を知っているとは思えない」と仰いますが、私は徐福の伝説を昔から知っていますよ、鳥羽一郎の歌にありましたからね、と言われて、初めてそんな歌があったことを知った。
三重県出身の鳥羽一郎が、1990年代に同じ紀伊半島の和歌山県新宮市の徐福関連の施設落慶に際して「徐福夢男」という歌を出していたそうで、何と同時収録曲の名は「徐福音頭」。教えてもらわないと知らないことは、いくらでもあるものだ。

※ 画像は彭雙松先生が下さった、徐福に関するご著書の一部。
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