
アジアに関する最近のツアー旅行では、昔と違って、ラオス・ベトナム・カンボジア・ミャンマー・スリランカ・ネパール・ブータンといった国々も、パンフレットでよく見かけるようになった。
そんな中で、ラオスに関しては、ルアンパバンという世界遺産があるにも関わらず、同じ東南アジア圏のベトナムやカンボジアに比べると、訪れる日本人が少ないように思う。
ラオス仏教に関する日本語書籍も、学術書・一般書を含めて、タイやミャンマーのそれより、ずっと少ない。その稀少な書物を、以下に挙げてみる。
まず、「仏の里・ラオス」(大田享著・東方出版)という写真集が、1999年発行に出版されている。
また、人類学者の平井京之介氏が、2002年にラオスで一時出家を体験し、2003年の「民博通信 101号」(国立民族学博物館)に「僧の一日 ラオス国ヴィエンチャン郊外の僧院にて」というタイトルで、その模様を報告されている。
そして、何度も紹介させて頂いている本なのだが、「挑戦する仏教」(2010年発行)、「アジアの仏教と神々」(2012年発行・共に法藏館)の両方に、池上要靖氏が最近のラオス仏教についての報告を寄稿されている。
ちなみに、天台宗の「一隅を照らす運動本部」は、ラオスの子供たちのために、いくつかの学校を建てているのだが、私は個人でラオスを巡礼した時に、その内のいくつかを訪ねてみたことがある。
一隅本部に住所だけを尋ねておき、といっても分かったのは村の名前だけだったのだが、ラオスではタイ語を解する人も多いので、カタコトのタイ語を頼りに、ルアンパバンの川の遥か奥の村を目指した。
途中の島で、英語を解さない船頭と交代します、後はタイ語で話して下さいと言われて、不安なまま舟に乗り、ようやくたどり着いた時の写真が下の画像。

あれから何年も経ち、久し振りにラオスに行きたい気持ちが昂まっている。
※冒頭の画像は、ルアンパバンで買った絵葉書です。
購入当時から、既に古びていました。
※お知らせ※