古い駅舎…台湾 勝興車站址 | アジアのお坊さん 番外編

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旅とアジアと仏教の三題噺

探偵小説は好きだったが、時刻表トリックにはまるで興味がないし、むしろ頭が受け付けない方だ。同様に、旅は好きだが、鉄道には興味がないので、アジアでも電車での移動は嫌いではないが、タイやインドの鉄道を扱った旅本なども、余り読んでは来なかった。

そんな私でも、駅舎には旅愁をそそられるから、台湾の三義郷の廃線跡にある、今は使われていない勝興駅を先日、訪れた時は、雨に煙る南国の緑に囲まれたその日の気候とも相まって、とても印象深く、懐かしい思いに囚われたものだ。

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台北から高雄に到る台湾の在来線は、現在、トンネルを掘って平地を走っているが、昔は山間部を走っていたその跡にあるのがこの駅で、往時は十六份駅と呼ばれていたことが、「古写真が語る台湾 日本統治時代の50年」(祥伝社)という本にも載っている。

台湾の鉄道の中で最も標高の高い所にあったこの駅舎は、今は保存されて観光地となり、多くの人が詰め掛けている。

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私が訪ねた日は平日の夕方、しかも台風の影響で雨の降る中なのに、山間の狭路には観光客の車が、まだまだたくさん集まって来ていた。

台湾の国土は狭いから、台湾の人たちはいつもどこか目新しい所へと、インターネットや情報誌を見て気軽に訪れているらしく、どんな小さなスポットにも、常に人が溢れている。こうした郊外の自然に恵まれた場所は、とりわけ人気のようで、日本と比べて余暇の使い方に余裕があるように思うのは、私が台湾贔屓だからなのかなあ?


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※木彫りと工芸の街・三義については、


「台湾苗栗県奇聞」も是非ご覧ください!!


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