鬼太郎あれこれ | アジアのお坊さん 番外編

アジアのお坊さん 番外編

旅とアジアと仏教の三題噺

変な形の四角い塔に登る夢を見た。「ゲゲゲの鬼太郎」の「妖怪反物」に出て来る、中国妖怪の城のようだった。

「鬼太郎」を読み直してみた。この「妖怪反物」のアニメ版の、そのまた映画版を子どもの時に学校の講堂で見たことがあるのだが、大画面での日中妖怪大戦争や、妖怪の正体である九尾の狐は、とても怖かった。

また、妖怪が化した殺生石というものが、今も残っているということを、この話の中で知り、「伝説」というものも、また怖いなあとおぼろげに感じたものだ。

「ゲゲゲの鬼太郎」」には、「妖怪大学怪奇学科出身のねずみ男」「恐山の地下にある妖怪病院」などなど、気になる言葉がいっぱい出て来る。大体、先の「妖怪反物」にしても、タイトルからして、既に大変、魅力的だ。

さらに、「天岩戸が閉まって以来、開けてはならない所に閉じ込められていたヤカンズル」「8万年前にもやっぱり牛鬼を退治したことがあるカルラ様は二十八部衆の一人で、天地を創造するのを手伝った一人」「霊魂をエンマ大王にでも渡されたら、鬼太郎だって取り返しが付かない」といった、暗黙の内に了解済みの、過去の神話や伝説が踏まえられているのも素敵だ。

妖怪かまぼこを作っていた半魚人が、最後に鬼太郎に言われる台詞が、「お前は人間になって、永遠に苦しむがいい」。

他の水木漫画ももちろん面白いけれど、何と言ってもやっぱり「ゲゲゲの鬼太郎」だ。


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