ブッダと商売人の鑑 | アジアのお坊さん 番外編

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旅とアジアと仏教の三題噺

              
              
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よく利用するお店に、商売人の鑑(かがみ)だなあと思う方がいる。

ブッダの伝記には、祇園精舎の由来を始め、商人たちがよく登場するが、これは当時、力を付け始めていた商人階級の人々が、ブッダを始めとする自由修行者たちを支えていたからだそうだ。

商業というものは、物品を移動する手間賃を利ざやとするだけなので、殺生に関わらない良い職業だという風に、ブッダは考えていたと、どこかで読んだ気がするのだが、出典が思い出せない。

さて、私は子どもの頃から、桂米朝師の落語で「壺算」を聞いて、「商人(あきんど)は損して得取れ、言うやないか」という台詞が頭に入っていたので、そういう発想で商売をしていることが分かるお店が、今でも好きだ。

さらに言えば、自分が利用する店で、いい店だと思うのは、男女を問わず、店主の人柄が良いお店だ。

にこやかである、腰が低い、無愛想ではないが、余計なことを言わない。少々口数が多い場合なら、いっそ絵に描いたような浪速の商人(あきんど)のように、揉み手で腰低く、噺家さんのような態度の人が好きだ。商売云々に関係なくても、私はそういう人々が好きだ。
 
 
 
※写真は台湾高雄の佛光山佛陀紀念館のレリーフです。 
 
 
 
 
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