お焚き上げの作法 | アジアのお坊さん 番外編

アジアのお坊さん 番外編

旅とアジアと仏教の三題噺

仏像や墓石や位牌に対してお性根入れ(精入れ)を行う時は、開眼作法を行いますが、お札を作る時には、「御札加持」を修します。お札というものは、少しポジションが違うのですね。だから、お寺で古いお札を焚き上げる時には、位牌などを焚き上げる時と同様の撥遣作法(はっけんさほう・お性根抜き・精抜き)を行う方、簡単な修法と読経をなさるだけの方、読経のみで供養する方など、まちまちです。

もっともこれはお坊さんがお札を焚き上げる場合の話です。神社なら単純にお祓いして焚き上げるでしょうし、一般の方がとんど焼きなどで、他の物と一緒にお札を焚き上げる場合もあるでしょう。

ある方が、庭でお札を焚き上げる時に、何と言いながら燃やせばいいですか? と仰ったので、一般の方が見よう見真似で、作法を修したり、真言を唱えなくてもいいですよと答えようとしたら、1年間おおきにありがとさんと言いながら燃やせばいいですか? と言われたので、ああ、そういう意味ですか、それだったら、それで十分ですとお答え致しました。

本当に、それだったら十分です。その方は、私よりも、ずっとお焚き上げの意味を分かっておられたのに違いありません。



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