お坊さんだったら誰でも経験があるかも知れないが、町中に立っている「○○不動産」という看板が、私には「不動尊」に見えてしまう。先日、新聞で「町の救世主」と書いてある文字を見た時は、「町の坊主」と読んでしまった。
黒っぽい服を着た髪の短い男性が、車やバイクに乗っているのを見ると、月参り途中のお坊さんに見える。病膏肓に入る(やまいこうこうにいる)とはこのことで、ちょうど上方落語の「崇徳院」に出て来る恋わずらいの若旦那が、こうしていてもあの方の顔が目に浮かぶ、熊五郎さん、あんたの顔があの人のお顔に見えると言う、あのシーンではないけれど、何を見ても坊主に見える、ましてや本物のお坊さんを見たら嬉しくてしょうがない、ああ、坊主、坊主、坊主。
ここ1年ほどの間に、中堅どころとお若い方、二人の禅僧の方と知り合った。お二人とも、とても素直かつ勉強熱心な良い方々で、お話していると、とても楽しい。
昔、インドで出会った禅僧の方たちは、来る方、来る方、あくの強い方ばっかりで、ここだけの話、「禅坊主 袈裟まで憎い 人ばかり」と秘かに川柳をひねったものだけれど、きっとインドを一人で行脚しようなんていうお坊さんは、選別されて選別されて、あくの強い方だけがふるいにかけられていたのに違いない。
この度に出会ったお坊さん方は、あちらで勉強会、こちらで法話、インターネットで布教してと、ほんとに熱心でいっらしゃりながら、ぜんぶボランティアではありますがと仰るので、いえいえ、売れない芸人や漫画家の方たちが、たとえ月のうち、25日間はアルバイトに行ってる日の方が多くても、自分は芸人です、漫画家ですと、矜持を保っておられるように、収入があろうがなかろうが、そうやって法を説くことこそが、我らお坊さんの務めであり、喜びではありませんか、すばらしいことですと、お答え致しておきました。
「一日一坊」も是非ご覧ください!!
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