
今ほど多くの日本人が韓国を訪れていなかった頃に、会社の団体旅行などで韓国へ行かれた年配の方たちにお話を聞くと、たいてい慶州の仏国寺(プルグクサ)を参拝しているようです。もしかしたら韓国で日本人が一番多く訪れているお寺かも知れません。
個人で行くなら釜山市街から地下鉄ででも行ける近さの梵魚寺(ポモサ)も釜山観光に組み込まれていることが多いようですし、近頃は世界遺産巡りも流行りなので、八万大蔵経の海印寺(ヘインサ)を参拝する日本人の方も増えました。
仏舎利で有名な通度寺(トンドサ)は、それらの寺院の次くらいには、日本人旅行者にもお馴染みでしょうか。その通度寺の境内に案内板もなく、こっそりと三十七道品(さんじゅうしちどうほん)と八正道(はっしょうどう)を記した小さな石塔が建っています。
三十七道品とは四念住、四正勤、四神足、五根、五力、七覚支、八正道を併せた初期仏教の修行体系。その内でも特に大事な八正道を抜き出して、石塔の下部に刻んであります。
ちなみに、「マハパリニッバーナ経」の日本語訳「ブッダ最後の旅」(岩波文庫)96頁や、「ダライラマの般若心経入門」(春秋社)33頁などにも、三十七道品のことが出てきますので、参照してみて下さい。
初期仏教の経典のみならず、大乗経典各種にも説かれていますが、身近なところでは、「阿弥陀経」の中に、「五根、五力、七菩提分、八聖道分」と極楽浄土の鳥たちが謳う場面があります。
もしも通度寺をお参りして、この石塔を見かけたならば、そんな諸々を思い起こして頂ければ幸いです。
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