先日、三橋ヴィプラティッサ比丘からお便りが来たことは、書かせて頂きました。お返事を出したところ、直後、さらに折り返し、お手紙が来て、貴兄とはブッダガヤ日本寺を離任後、お互い、一時期、音信も途絶えていたのに、こうして一緒にプッタタート比丘の日本語訳発行に当たることになったのは奇縁だ、ご心境はいかがなものかとのことでした。以下、さらに私が投函した返信の抜粋です。
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お返事有難うございました。
私にとって、タイのワット・パクナム寺院、並びにインドのブッダガヤ日本寺での修行は、お坊さんになって間もない頃だったこともあり、とても重要な期間として、現在の自分を形作っているのを感じます。
けれど、私もブッダガヤ赴任時はまだ年若く、神道学を学んだ後にお坊さんになったという神仏習合の自負も抜けきらぬ頃で、何かと三橋さんには、違和感を与えたことかと反省します。
さて、日本寺を離れてから後は、テーラワーダ仏教修行で知った、原始仏教以来の仏教のあり方を、日本のお寺、日本仏教のお坊さん生活の中で生かし、融合させるべく、いつも考えて来ました。
ところで、タイ修行時代の私の先輩で、今も上座部僧のまま、タイで活躍されている方がいて、その方はプラユキ・ナラテボーという法名で日本語の著作を2冊出しておられます。プラユキ師がタイでプッタッタート比丘著「仏教人生読本」の書籍版をご覧になり、そこに三橋さんのご住所が記されていることに気づいて教えてくれましたので、ふっと三橋さんは今どうされているだろうかと思い当たり、数年前にお手紙を出させて頂いた次第です。
それを機会に、プッタタート比丘の著作の日本語版CD頒布のお手伝いをさせて頂くことになるとは思いもせず、例えばもっと以前に同じお願いをされていたら、お手伝いすることが出来ただろうかと考えますと、やはりこれは機が熟していなければ、こうして条件が揃うこともなかった訳で、今現在において、良き仏縁・法縁が生じたのだと、嬉しい限りです。そして、それを思うと、本当につくづく、ご一緒に過ごしたブッダガヤの日本寺時代が懐かしく感じられます。
ではどうかお身体ご自愛下さいませ。
合掌
合掌
※お知らせ※
タイの高僧プッタタート比丘の著作の
三橋ヴィプラティッサ比丘による日本語訳CD、
アーナパーナサティ瞑想の解説書「観息正念」と
仏教の要諦の解説書「仏教人生読本」を入手ご希望の方は、
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