台湾 台中の精進レストラン  滴水坊 | アジアのお坊さん 番外編

アジアのお坊さん 番外編

旅とアジアと仏教の三題噺

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 今年の6月、台風5号が台湾を直撃する中で、台中市にある仏光山の別院、惠中寺を訪れた。

 そして今回、私を台湾に招いて下さった、旧知の台湾人彭雙松(ほうそうしょう)先生に、惠中寺の中にある精進料理レストラン「滴水坊」で、昼食をお供養して頂いた。

 この近辺では一番おいしい素食(精進料理)のお店ですという先生のお言葉に嘘はなく、どの料理も本当に安くて味わい深い。

 日本の精進料理は、質素で見た目がきれいだけれど、一般人がわざわざ食べに行ったら値段が高い、という印象ではなかろうか。

 一方で、台湾の町中にある自助餐(セルフ式食堂)形式の素食店は、おいしくて安いが、日本人が思う精進料理のイメージとは違って、ボリュームがあり、油も多用する。お寺で頂く素食も、量や給仕の仕方は多少質素だが、料理の内容はほぼ同様だ。そういう意味では中華風の精進料理と日本では認識されている普茶料理は、今の中国や台湾の素食とは、ちょっと違う感じがする。

 さて、滴水坊の精進料理は、料理や食器、店内の内装などの見た目がきれいな上に味もおいしくて、揚げ物やチャーハンなどもありながら、しつこくなく、しかも値段が安い。

 精進料理の仏教的根本精神を忘れて、今風な精進料理レシピを得意げに謳う、ある種の日本の現代風精進料理に携わる方々には、是非一度味わって頂きたいものだと思う程に、それはそれは素晴らしい味だった。


「アジアの精進料理」
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