子どもの頃によく読んでいた「頭の体操・第2集」という本を、最近何年かぶりに見る機会があったのですが、各章のタイトルが、頭のローギア運転、セコンドギア運転、などとなっていて、章の間に挟まっている謎々は、頭のドライブインと名付けられていました。そう言えば、子どもの時、この本を読みながら、紙上でドライブしているような気分になって、最後のページが近づくのが寂しかったことを、まざまざと思い出しました。
同じカッパ・ブックスの「パズル・クイズル」という古い本も、たまたま最近に読み直すことができたのですが、こちらもパズルの国々を巡る世界旅行といった構成になっていました。私は子供の時、学習マンガでも読み物でも、主人公たちが旅をしながら、いろんな物事を案内して行くという趣向の本が、大好きでした。
落語でも旅ネタが好きで、地図やガイドブックを見るのも、子供の時から好きでした。
もちろん実際の旅行も好きでした。乗り物の切符や拝観券を貼り付けた旅行記を作っては、旅の記憶を懐かしみ、大きくなるにつれては、自分の意志で旅に出かけられるようになったのも嬉しくて、よく一人旅に出かけたものです。
お坊さんになって西の旅、東の旅、アジアの旅をと積み重ね、いろんな場所で修行や巡礼、行脚を行えたことも幸いで、こうして旅とアジアと仏教についてのブログやホームページを書くことも、昔に親しんだ旅行仕立ての本を自分が書いているかのようで、とても楽しいことなのですが、やはり実際の旅に優るものはありません。こうして旅のことを書いていると、そろそろそろとそぞろ神が…。