仏教では生き物を化生・胎生・卵生・湿生の四生(ししょう)に分類します。
ちなみにヒンドゥー教のベースになっている「マヌ法典」には胎生・卵生・湿生・植物という分類が出て来ます。
哺乳類が胎生、鳥類・爬虫類・両生類・魚類が卵生、湿気から生まれると考えられていた虫などが湿生です。
当時のインド人の理解に基づく分類ですから、必ずしも今日の科学的見解とは一致しません。
湿生という考えが科学的ではない訳ですが、無脊椎動物全部を湿生だと解釈すると、案外、この3つの分け方は的確かも知れません。
化生というのは、神々や妖精、妖怪、鬼や悪魔といった、縁や業によって生まれた存在のことです。
インド人の頭の中は、なかなか楽しそうです。
おしまい。