韓国の梵魚寺と世界の三猿 | アジアのお坊さん 番外編

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旅とアジアと仏教の三題噺

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 久しぶりに釜山の梵魚寺(ポモサ)を訪ねたら、見ざる、聞かざる、言わざるのブッダ像があることに気づいた。検索してみたら、釜山を旅してこの像に気付いた日本人による報告が、ネット上にいっぱい出ている。

 1996年に国立民族学博物館で開催された「世界の三猿」という特別展を見に行ったことがある。1997年には同展の図録のような形の本が、東方出版から出版された。

 2009年に、この民博の展示に関して飽き足りない三猿研究家の飯田道夫氏が、人文書院より「世界の三猿…その源流を訪ねて」を著した。私ははるか昔、1983年の新聞記事で、この方が、まだもう少しいろんな国の三猿を訪ねてみないと、発祥の地を特定できないと言っておられるのを読んだことがあるのだが、2009年発行の同書には、世界各地に分布する三猿像のルーツがエジプトであると書かれている。

 ところが、民博、飯田氏、どちらの本にも梵魚寺の三ブッダ像は出ていない。梵魚寺を訪れた日本人たちは、世界における三猿事情を知らないらしいし、反対に三猿研究の本には梵魚寺のことが出ていないので、とりあえずここに記録しておくことにしました。

 ちなみにネット上では、梵魚寺の三ブッダ像が、日本の三猿と並んでる順番が違うと書いている方もありますが、梵魚寺のそれは、置いた人が適当に並べたというだけのことで、順番の違いに深い意味はないと、私は思います。

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