小学生の頃、通学路に沼があった。
どろどろしてて
自転車とか捨てられてたりして
小学生だった自分たちには
底がないように恐ろしく思えたのかなあ、
勝手に
底なし沼って呼んでた。
のちにその沼は埋め立てられて
なーんだ底あるじゃんって
思った記憶がある。
今日、ふと
底の見えない大人になりたいなと思って
この底なし沼のことを思い出した。
底の見えない人っていうのは
なかなか説明しづらいけど
傍から見てできることの限界がわからない。
人間性に深みがある。
他人に頼られる。
何でも安心して任せられる。
こんな感じの人。
こういう大人になりたい。
でも同時に思ったのは
完璧な人間なんていないよね。
底なし沼に底があったように
限界というものは必ず存在する。
そもそも
あの沼は小学生の視点からみて
底がないように思われたのであって
大人が見ると常識的に
底があるっていうのはわかる。
だけどわたしは
そんな大人さえ騙せるくらい
底がないんじゃないかって
思わせるくらい
すごい力を持った人になりたい。
底はある。絶対あるけど
深く、深く。
