『みなに幸あれ』は古川琴音ちゃんの演技と下津優太監督の演出が見事な新たなるJホラー映画!! | 【映画とアイドル】

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『みなに幸あれ』公開中カチンコ(全国順次公開)

 

 

大阪では梅田スカイビル内のシネ・リーブル梅田で上映されてます。

 

 

 

 

 

 

観終わった直後の感想(キッツ‥汗)。

 

月曜日の晩の回にもかかわらずお客さんけっこう多かったんですが、

エンドロールが終わって場内が明るくなってからの空気が重かったですね。

 

それは、ホラー映画上映後の空気感としては最高と言えるかもしれません。

 

 

 

ボクは今回予備知識ほぼゼロで観ました。

予告も頭の数秒しか見てません。

映画を観終わって予告を全部見てみましたが、

けっこうネタバレしてる感あるので

見ないで観ることをオススメします。

だから予告は貼らないし、

いつもなら‘予告編で分かる範囲のネタバレで書きます’って前置きして書きますが、

今回は予告がけっこうネタバレしてる感あるのでそれもナシです。

 

 

 

ボクは“古川琴音ちゃん主演のホラー映画”ということだけの情報で観に行きました。

つまり琴音ちゃん目当てで行ったんですが、

まずその点は大満足でした!!!

 

琴音ちゃんファンは観に行って損はないです。

 

 

まさに主演女優(!!)といった出番の多さで、

彼女の演技が本作の柱になっているのは間違いありません!

 

 

 

相手役を演じる松大航也くんは初めて見ましたが

彼の演技も素晴らしかったです。

 

 

 

監督のことも知らずに映画館に行ったの初めてな気がしましたが、

下津優太監督は本作が長編映画デビュー。

原案も自分で手掛けていますが、

初の長編作品とは思えない堂に入った演出で見事でした!

 

タイトルの出し方からセンスあって

いきなり鳥肌モノでした!

 

 

 

田舎を舞台にしたホラーって洋画でもけっこうあると思うんですが、

田舎ののどかな雰囲気に癒されそうになったのも束の間、

田舎ならではの怪しげで不穏な空気が徐々に漂い、

出し惜しみのない演出で引き込まれること必至です。

 

実際にある家でロケしたからこそのリアルな質感の恐怖映像も見事!

 

 

オープニングタイトルで総合プロデュースに『呪怨』などのホラーの名手

清水崇さんの名前が出てきたので、その時点で信頼できましたね。

ちなみにボクは実は『呪怨』は映画館で観たのにピンとこず、

DVDで観た『輪廻』は面白かったので、こちらのブログも書きたいです。

 

 

 

パンフレットのインタビューを読んだんですが、

下津監督は清水プロデューサーのアドバイスよりも

自分の感覚だけを信じたそうです。

それもまた素晴らしい!!

 

実は意味が分からないところもあったんですが、

そこに不満を感じることはなく、

その得体の知れなさ・人知を超えた何かが起こっている様もまさにホラー的で、

ユーモアの感覚も含めて、下津監督にまんまとヤラれた感じです。

 

途中までストーリー展開で納得できない部分もありましたが、

それも計算づくやったことが分かった時も(なるほど!)となりましたね。

 

割と早い段階でネタバレがあるんですが、

それは 思わせぶりな演出やこけおどしで引っ張るんじゃなく、

本作に明確なテーマ性を持たせた下津監督の意志を感じる展開で、

ストーリーテリングが見事でしたね!

 

ネタバレしたくないから監督の話ばかり書いてしまいましたが、

下津監督が、KADOKAWA主催【第1回日本ホラー映画大賞】で自分を発掘してくれた清水監督を超える日が来るとボクは思います。

 

それが現実になった時、清水監督はそれを嬉しく思うのか、悔しく思うのか、

それはその時にならないと清水監督自身も分からないでしょうね。

 

 

 

 

 

「みなに幸あれ」というタイトルに込められた意味に気づいた時、

この映画がもたらす恐怖と疑念は

一生自分の中にまとわりつくんです―。