実際に本編をDVDで観て知りましたが
原題は【DAUGHTER OF GOD】、直訳すると【神の娘】ですが、
本作でアナ・デ・アルマスちゃんが演じる主人公イサベルが非常に信仰心が厚いという設定がまずポイントです。
信仰心が強いキャラクターが出てくるのはアメリカ映画では珍しくないですが、
本作は設定上スペイン語も頻繁に出てくるので、ニューヨークを舞台にしていながら、
今までに数多くあったニューヨークものとは一線を画した雰囲気があるのが面白いです。
【一部 ネタバレも含みます】
独特の雰囲気に惹かれながらも、淡々とした語り口に、正直 序盤は退屈に感じましたが、
登場人物たちのキャラクターがハッキリしだす中盤くらいからは引き込まれていきました。
しかし、展開はあくまでも地味ではあります。
デクラン・デイルという監督さんは全く知りませんでしたが 新人のようです。
プロデュースも担当したキアヌが才能を買って 映画化に至ったようです。
脚本を書いた ジー・マリク・リントンという人も知らないし、他の作品も見当たりませんが、
サスペンスにオカルトやファンタジーの要素を絡めた世界観はなかなか魅力的。
まだまだ発展途上とはいえ、この二つの新しい才能を垣間見れる本作は
映画ファンなら観ておいても損はないかもしれません。
この二人、未来の大器かも^^
キアヌ・リーブスは『ジョン・ウィック』では相変わらず激しいアクションを披露していますが、
彼ももう五十過ぎ(^^ゞ
今回はその年齢に合ったような役作りで、キアヌ自身があえて こういう地味な役もやりたかったんやと思いましたね。こういう役こそ、彼の演技力が活きると思います。
ミラ・ソルヴィノが出てるって知らなかったから ラッキーでしたが^^
意外にクセのあるキャラクターやったのが面白かった。
『リプレイスメント・キラー』と『ミミック』は映画館で観ましたが、
二十年前に主演した『ミミック』のギレルモ・デル・トロも今やアカデミー賞監督ですからね!
他にも、名前は知らなくても魅力的な俳優ばかりで、
本作のキャスティングディレクターのセンスは素晴らしいです!
そして もちろん本作のお目当てはアナ・デ・アルマスちゃん!
『ブレードランナー2049』で その美しさは一気に世界の映画ファンの目にとまったと思いますが、
本作でもその美しさは輝くばかり✨✨
信仰心が厚い役で、ファンタジー的な演出もあるので
正に‘この世のものとは思えない’美しさを堪能できます。
とは言っても 本作のアルマスちゃんは 実は等身大な役柄でもあるので、
美しさの中にも親しみやすさも感じられるのがいいところ。
かなり難しい役やったと思うんですが、ただ美しいだけの女優じゃない彼女の演技力も楽しめます。
冒頭に見せられるオカルトチックなシーンのせいで、
終着点が読めないままラストまで進んで行きます。
キアヌとアルマスちゃんの共演シーンがほとんどなかったのは残念でしたが、
二人のストーリーが平行して描かれるので仕方ないですね。
キアヌは『ノック・ノック』でアルマスちゃんのことを気に入ってキャスティングしたのに勿体ないw
キアヌ 正直です(笑)
ちなみにDVD特典のこのインタビューで、キアヌはいきなりネタバレしてるのでw鑑賞後に見ましょう(^^ゞ
キアヌ よかったやん(笑)
本作で神がかった美しさを見せてくれたアルマスちゃんですが、
インタビュー映像の方がさらに美しいのはホンモノの証拠。 こちらも是非観ましょう。(注:鑑賞後にw)