遂に30年振りの新作が公開になったMAD MAX!!
思えば3作目の『サンダー・ドーム』のハズしっぷりは半端じゃなくww;^^
【MAD MAX】が記憶の中で神格化しているボクみたいなファンは、長年モヤモヤしていたかもしれない(^^ゞ
第四弾製作のニュースは10年くらい前から聞かされ、期待をパンパンにしつつも、なかなか始まらない撮影に
(もう 製作は無理なんじゃ…)と諦めてた時期もあった。
しかし、時は流れ、マックス役はメル・ギブソンからトム・ハーディーに変わりましたが、
公開されたビジュアルは期待を煽るものばかりで
先に公開されたアメリカでは大ヒット! 日米ともにかなりの高評価の中、
いやが上にも期待は高まり、『サンダー・ドーム』を観る前のワクワク感を超えてましたね^^
近年 ここまで楽しみな作品はなかったと思う。
観る前のハードルがかなり高くなってましたが、
実際に観ると、巷の盛り上がりも納得のアクション映画になっていました
これほど“全編ほぼ走りっぱなし”のカーアクション映画は滅多にないと思う!
しかも、これはレース映画ではなくバトルアクション
これほど激しいカーバトルが延々と続くアクション映画はかってなかった!!
そういう意味では『サンダー・ドーム』のガッカリ感を完全に払しょくしてデカいおつりがくるほどでした!!
アクション映画が好きな方は絶対映画館で観るべき作品です!!!!
しかし、アクションに満足しつつも意外なところもあった―。
【ここからネタバレも含みます】
長年その帰還を待ち焦がれたマックスの存在感が意外に薄く、
主役と呼べるオーラを終始放ちまくっていたのは女戦士のフィリオサだった(!!)ってこと。
スキンヘッドで熱演したシャーリーズ・セロンがとにかくカッコよくて惚れた
しかも本作、スキンヘッドにしてもその美貌は隠せないセロンが主役張ってるだけで、
ティナ・ターナーがデカいカオしてた!?(笑)前作よりも女優度は高いのに、
セロン以外に5人も美しい女性キャラが登場する!!!!!
しかも、ボクの好みのタイプが多くて^^ MAD MAX とは思えないような楽しみ方もできてしまったww
バトルの最中、ただひたすらにロックを演奏するだけの車が登場したり
たしかに【MAD】な世界観を感じるシーンも多いけど、
一番狂ってるハズの悪玉イモータン・ジョーは、
今や伝説となった1作目で暴走族のリーダーを強烈に演じたヒュー・キース・バーンが演じただけに
顔が半分くらいしか見えてなくても、ビジュアルは確かに狂ってたけど、
逃げた嫁さんとお腹の子供に執着するあたりは(意外とフツーの奴やん)と思ってしまったww
観終わった後連れと言ってて笑ったんですがww
「ヒューマンガスを見習え!!」って感じです
あと、これまたキチガイかと思ってたキャラが寝返ったりとw これまた意外にまっとうな展開(^^ゞ
しかし、これらが決して悪いワケではなくて、
本作はいい意味でさほど【MAD】ではなく、しっかりとした人間性のドラマが描けているところがボクは気に入りました
まさか『マッドマックス』で涙腺が緩むとはね(笑)
観る前は何もかも忘れてブッ飛べるんじゃないかという期待感パンパンやったけど、
まっとうな感動作になり得ていたのは、これはこれで素晴らしかったと思う。
ボクら昔からのMAD MAXファンもそうやけど、ジョージ・ミラー監督も歳を重ねて色々思うことが人生であったんやろう。
人間性の部分だけではなくて、2作目の当時は製作費のために荒廃した舞台設定にしたはずやのに、
その設定をも、地球環境や人間の在り方を問う大きなテーマへと昇華させているところが見事やと思いました!!
CGは必要な部分にだけ活用し、
改造車やバイクによるアクションはほぼ実写!!
CGによるアクションが全盛のこの時代、
こんなにも凄いスタントをやれる人材がたくさんいるなんて、ハリウッド映画の底力はやっぱり凄い!!
『サンダー・ドーム』はハリウッド資本が入ったことで失敗した感があったが、
ミラー監督はやっと《理想とするマッドマックス》を撮れたのかもしれない。
70歳になるのに、こんな映画を撮っちゃうミラー監督が一番【MAD】なのは間違いないわ