眠り眠る

　眠る瞬間見えるのはいつも決まって横顔のみ。
　その人を前から見た事は一度だって無い。

　起きる瞬間見えるのもいつも決まって横顔で
　左目の端っこに映るその顔は
　まるでなんて事無いかのように、私を眠りに引き戻す。

　頭の上でジリリリリンと音がなると
　『これは隣のうちの電話』
　頭の横で音楽がなると、
　『これは今日は関係ない音』
　その声はわたしの疑問をすぐに解決し、
　わたしは安心してまた眠りにつく。そんな毎日。

〒 Post Office

　イギリス旅行に行った時、訪れる町訪れる町で必ず寄ったのが郵便局。

　その土地の絵はがきを買って、友人宛はもちろん、自分宛にも送った。
　毎日ハガキに絵日記を描き、その土地の写真が載った絵はがきを自分
　宛に送る…そうすると、日本に帰ってきてからも、毎日毎日イギリス各地
　からの、絵はがきが届いて面白かった。

　イギリスの郵便局の店内は、３分の１が郵便の受付カウンター、３分の２
　が雑貨屋さんになっていた。湖水地方、コッツウォルズ、オクスフォード、
　ロンドンなどなど…いろんな所でそんな型になっているのを見た
　郵便局って観光客として行った私にとっては、市場と同じくらい、あっちの
　人の日常生活を垣間見れた気がして、とても気に入った場所だ
　そこそこの郵便局での思い出も沢山あり、私の旅行にとってはハズレなし
　の良い思い出の場所

しゃっくりには

　しゃっくりには…
　角砂糖の上にシナモンを少量のせて、口中で溶かす。





　ー　『十九世紀イギリスの日常生活』 “民間療法”より　ー