あの子の家へ遊びにいこう！

〝かわいい家ができたよお～！〟



木のおじさんが低く通る声で、ゆっくり言いました。



それを聞きつけた小さなもの達！



地面から　尖ったネズミたちが　テテテテッ　と　飛び出す！



〝あの子の家ができたってさ！〟



それを聞きつけた



ブルーベリーの森を通りがかった風の子姉妹！



テケテテッ　トテテッ　　現れ小走り　ついてきた！



〝あら、ほんとかわいいわぁ！〟〝ほんとうね！〟



その足音を聞きつけたリスの奥さん、　



トトトト　木のウロから走ってくる！



〝どれどれ？　わたしも連れてって！〟



そこへ　ぴゅ～っと　クロウタドリに乗ってきた小さな子。



〝わたしは　新しい　かわいい家ができたって　きいたから、


ちょっと散歩がてら　遊びに来たの！〟



あれれ？　でも、その鳥に持たせたスーツケース、


散歩にしちゃあ、大きくなあい？




あの子の家へ遊びにいこう！


きっと今日はお客さんいっぱい、大にぎわい！