空の夏祭り

夕方、仕事を終えてからも

明るいのは嬉しい

公園に行くと、アカゲラが忙しそうに

木をつついていたし、

アオジはお腹を膨らませては、

入ってる空気を全部はき出し、

力の限り偉そうなエビぞりをして、

気持ち良さそうに歌ってる。

後ろを振り向くと、空はどんどん

赤くなり、

雲は早送りで夕日に吸い込まれてく。

赤く照らされた雲たち、

四方八方

どんどん、どんどん、

夕日を追いかけ

集まって行く。



〝祭りだ祭りだ‼〟

〝わっしょい、わっしょい〟


赤く染まった夕空は、

雲の祭りで大にぎわい

海岸まで行くと、

もう、さっきまでいた雲の大群は

どうやら明日まで走って行ったようだ。


その下で海だけが静かに

ゆらゆら夢を見ているようだった。




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