ある秋のこと、展覧会も終わり、
北欧の雑貨屋にあったククサが欲しかった私は、
“そうだ、北海道にも白樺が生えてるんだから、
いっそのこと、自分で作っちゃおう!”
と思いつきました。
そして、その次の日から白樺の木のコブを探す日々と、
筆の代わりに、大工道具を持つのが私の休日の過ごし方になりました。
白樺のちょうどいいコブは見つからなかったけれど、
紙っ切れに大体の完成図を描き、自己流でコップを作ることにした。
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KUKUSA *:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
ククサ:白樺のコブを利用して作った木のコップ。
ラップランド地方の原住民サーメ人は常に腰に下げて、遊牧生活を行っていた。