映画「Tribe Called Discord:Documentary of GEZAN」の試写会に行ってきました!

文字通り、神谷亮佑監督によるGEZANのドキュメンタリーとなっていまして、前半(と言いつつ80%くらい?)は2018年のUSツアー。残りが帰国してから全感覚祭までを追ったものとなっています。

観る前は、タイトルであったり「アメリカツアーで直面した圧倒的な現実 僕らは葛藤という部族」というコピーからして非常にシリアスな内容かと捉えていたのですが、基本的にはFUNな映画であると感じました。

おそらくこの映画に関する評論の殆どは主題となる部分になっていくのでしょうけど、GEZANの演奏シーンはやっぱりかっこいいし、YouTubeなどで観れるガレージパーティーの裏側が「本当にそんな感じでやってるんだ!」という驚きもあるし、現地のレコード屋の雰囲気、スケートランプに集まる人達、ギルマンの様子などなど、ちゃんとUSのDIYシーン、ストリートカルチャーを捉えた映像としても優れてます。

自然、町の様子とかも面白いですしね。

核となる差別問題を取り扱ったブロックでは、PUBLIC ENEMYが1989年発表のFIGHT THE POWERで「ジョン・ウェインはマザーファッカー」とラップしたことが30年経った現在もなお現実としてある事に驚愕しました(ジョン・ウェインは西部劇でネイティブアメリカンを迫害する役を好んで演じていた)。

またネイティブアメリカンの人がスラッシュメタルの中ではポリティカルな位置に属するSACRED REICHのTシャツを着ていたのも印象的。

日本に戻ってからの全感覚祭の映像も単純にスクリーンで観れるというのが良いですね。やっほー最高!あとキーマカリーズのゴツローさんとよしあきさん(Hi,how are you?のTシャツ着てた!)も確認出来るので今後観る方は注目してみてください。
(左からすばらしかの加藤さん、キーマカリーズのゴツローさん、同じくキーマカリーズのよしあきさん)

そんなわけでですね、強い問い掛けを持つ作品ではあるのですが、そこまで構えて挑む必要もなく、ちゃんとバンドのロードムービーとしても楽しいですよ、と。

映画のインフォメーションはこちら➡ http://gezan-film.com/