混んでいるレジで、
「○○円です」と言われてからバッグを開ける人を見て、
びっくりすることありませんか?
私なんかはびっくりするんですけども。みなさん、
どうでしょう。
これは、心理学的に
一対一対応と呼ばれる状態に近い。
目の前のことが一つあると、
脳がそれだけでいっぱいになってしまう。
並ぶ、待つ、支払う、周りを見る。
本来は同時にできることが、
一つずつしか処理できなくなる。
多くの場合、背景にあるのは不安です。
間違えたくない。
失敗したくない。
急いで変なことをしたくない。
だから、
「金額を聞いてから動く」。
号令が鳴るまで待つ。
本人は真面目で、
ちゃんとやっているつもりなんです。
でもその瞬間、
世界は「自分と店員」だけになっている。
後ろに並ぶ人や、場の流れは
脳に入ってこない。
一方で、
並びながら財布を出せる人がいます。
カードを手に持って待てる人がいます。
この違いは、
頭の良さではありません。
先読みできるかどうかです。
先読みは才能じゃない。
視野の向け方の習慣です。
だから子供に教育することができます。
例えば、さまざまな行動を
言語化してみることです。
「お財布いるから、お母さん、
お財布出して待つことにするわ」とか、
「後ろ混んできたね」とか。
「ここは、通り道だから端に寄って並ばないとね」などね。
他人に対する配慮を実況中継する事で
子供は、見えない判断を学びます。
認知がやんわり広がり余裕のある人間をつくります。
そして、
先読みできる人は、
世の中で自然とリーダーになりやすい。