63歳 ピオ

63歳 ピオ

63歳女 子供5人。
長男 3人の子供のパパさん。
長女、次男、三男 社会人
四男 大学1年生

現在 夫、次男、4男(と4人で暮らしてます。



ある大雨の日、
川は増水し、町が洪水になりかけました。

父は何も言わずにカッパを着て、
川の流れを止める
堰板を外しに行きました。

大雨の中、ずぶ濡れになりながら
堰板を外したその瞬間、
板は川に流されていきました。

父は全速力で走り、
追いつき、
川に入ってそれを引き上げました。

私は父が川に流されてしまうと思って
泣きそうでした。
小学校3年生くらいの事です。

テックトックでも、
進んで人を助けるというような
勇気のある男性の動画を見ると
必ずといっていいほど、
私は父を思いだします。

次は弟です。

先日、弟と母とスーパーへ行きました。
私と母はすでに車に乗っているのに、
弟の姿が見えません。
ずいぶん長い間待っても来ないので、
不思議に思って車を降りると、
弟は駐車場いっぱいに散らばった
買い物カートを黙々と整理していました。
まるで守衛さんのように。

そして三男です。

ナイキのスニーカー売り場で、
試し履きをしたけれど合わなかった。
「合わないね」と言って、
私はその場を離れました。

けれど、いくら待っても三男が来ない。

業を煮やして探しに行くと、
三男はまだ試し履きコーナーで、
靴ひもをほどき、結んで
その先を靴の中に収納してと。。。
寸分たがわず元のように戻していました。

父、息子、孫と、我が家は代々、
得をするわけでもなく、
注目されるわけでもなく、
むしろ損をすることの方が多いような
気もするんです。


誰も見ていないところで、
世界の小さな歪みを、そっと直す人たち。

彼らは無意識に行動していますが、
私の心には大変響いて
毎日無神経な自分を反省をすることができます。

このような環境にいれることに
私はとても感謝しています。